毎日下痢!

毎日下痢したくねぇ〜

日記:その㉝

みなさんはこのブログがなぜ「毎日下痢!」という名を冠しているかご存知だろうか?それは、私が隙あらば下痢をしているからである。では、なぜ私が隙あらば下痢をしているのかはご存知だろうか?

 

それは俺も知らね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️冷静に考えたらなんでカレー食っただけで下痢とか1週間まるごと下痢とかしてんだ!?俺が何かしたか!?もしかして…重篤な疾患!?!?!?!?

 

という感じで猛烈な強迫観念・不安・自律神経の終了に襲われたため、それを取っ払い、ついでに慢性的な毎日下痢(正確に表記するなら毎日軟便!かもしれないが語呂が悪すぎる)を解消する糸口を掴むべく、大腸内視鏡検査を受けてきた。元々私は一度何かしらの強迫観念に取り憑かれるとそれが解消されるかその存在自体を忘れるかするまでずっとそのトピックに頭を支配されて生活が疎かになるという悪癖を幼少の頃から抱えており、流石に20年も経つと解決策として「何かしらのコストを払って不安を払拭した方が不安を抱いた瞬間の記憶が薄れるのを待つよりマシ」なパターンと「適当にやりすごして記憶が薄れるのを待った方がマシ」なパターンの見極めができるようになるのである。ちなみにこれまでの体感だと9割方前者の解決策を取ってきた。いかんせん刹那主義なもんで…

私の人生における最大にして最も不可解だった強迫観念は「親が私のことを殺そうとしている」というもので、これは恐ろしいことに小4〜中2ぐらいまでの私の頭の中にずっと蟠り、暗雲として垂れ込めていた。このブログを読めばご理解いただける通り私の親は4年の1月に「今の内定先行きたくないかも😢」と言い出したてめーのガキに留年を許し学費を50万余分に払うぐらいには私に激甘なため、どう考えても自分の子供を殺すような人達ではないのだが、なぜか当時の私はそういう不安に毎日悩まされ怯え、カットされたフルーツが出てきた時は絶対親が食べてから手をつけるとか、寝る前は「また明日」と声をかける(返答が帰ってくれば今日は殺されなくて済む気がしていた)とか、謎のルールを自分に敷いては日々の不安をやりすごしていたのである。

改めて見るとあまりにも親不孝すぎるし謎すぎてビビるが、これはたぶん「他者はみな【わたし】とは違う個別の意識を有しており、同じ意識を共有することは絶対に不可能」という創作物のテーマとしてはテッパンの苦しみというか事実が実感として自分にインストールされたのがそのぐらいの時期で、狭いガキの世界を生きている私にとっての一番身近な「他者」が両親だったからこうなった、という話なんだと思う。よく考えたら親だけじゃなくて夜中に知らない殺人犯が入ってきて殺されるみたいな妄想でも怯えてたしな…流石に自分のことを殺そうとしている(かもしれない)人達と「私のことを殺そうとしていますか?」「してないよ!」「してないのか〜!よかった!ホッ」というやり取りをするわけにもいかず、これに関しては時間が不安を消滅させるのを待つ他なかった。こういう他者への恐怖というか、クソちっちゃい脳みその中にある意識が70億分孤立している事実そのものに対する苦痛って大体の人間は部活なり勉学なり仕事なり何かしらのタスクで日々の生活を埋めて問題の画質をガビガビにして遠ざけてやりすごしてると思うんだけど、その点浅倉威ってそういう生存の苦痛と真正面から向き合って25年間全力で戦い続けて死んだからすげえよな〜(いきなり何?) いや俺は浅倉威のイライラって自分と自分以外の決定的な溝から生じてると思ってて…でもこれまで「自分」「自分ではない」しかなかった判断基準の中に代替不可能な個別の存在として食い込んだのが北岡秀一だからヤバくて….

 

すみません、死ぬほど脱線しましたが要は一度「なんか腹にヤバいことが起きているから俺は毎日下痢!なのでは?怖い!」という強迫観念に取り憑かれると本当に何も手につかないし、一応正規デスクワーク賃金労働者となった身として何も手につかない状態を長引かせるのはまずいということでさっさと病院に行って検査を受けることにしました、という話です。前置きが長すぎる。実際神経性のものにしろ「腸に何の異常もないのに症状が出ている」ってことが分からなければ過敏性腸症候群の診断は下ろせないわけで、1回どっかで明らかにしておく必要はあったんだよな。ここからようやく大腸内視鏡検査レポが始まるから、みんなもこれを見てレッツトライ!

 

①食事制限

大腸内視鏡検査をすることになった場合、検査の前日に食えるものが大きく制限される。食って良いとされるのは消化によく、食物繊維が含まれてないもの(白ご飯・そうめん・素うどん・食パンや白身魚等)に限られる。しかも食パンは食パンでも食っていいのは真ん中の白いとこだけで、耳は残せという徹底ぶり。ちなみにこの日は家に友達がお泊まりにやってきていたのですが、私がありえないスケジュール組みをしたせいで朝昼食パンを食うハメになっていました。マジごめん。腹が減りまくって本当にしんどいが(毎日下痢とはいえ普通に腹は減る)、ここで食事を控えめにしておいた方が後々の苦痛が減るのである。なぜなら、この先にはあの過程が存在しているから…

 

②下剤を飲もう

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腹の中身ぜんぶ抜く‼️下剤って地味に人生でまじまじと目にしたの初めてかもしれねえ…なぜなら、薬を使わなくても下痢は自然に出るものだから。めちゃくちゃ味濃くしたポカリみたいなこいつを120mlずつ(容器のペットボトルに目盛りがついてる)、1杯10分かけて飲み、その2倍の量の水かお茶を飲んで脱水を防ぎつつ脱糞の波を待つインターバルの時間を20分、というワンセット30分の工程を、便が透明(カスが混ざらなければいいので黄色透明でも可)になるまで朝4時からだいたい2時間繰り返していくぜ。 絶対にこの工程を経るにあたって苦痛のあまりに「いつも肛門性交の導入をテキトーにやってすみませんでした」という反省の念が湧くこと間違いナシだろと思っていたのですが、思いの外腹が痛くならず、ただ便意というか、肛門にダムが今にも決壊しそうな感覚が生じたらトイレに行って出すだけなのでそんなにキツくはありませんでした。ただ最終的に出るものがあまりにも水に近づくのでケツからションベン出てんのかいと心配になったり、便…というか胆汁入りの汁を出しすぎてボロボロになった肛門にションベンが染みる痛みで尿道にブチ切れたりすることはあります。誰の許可取って尿出してんだ?小便やアヌス染み入る水の音(松汚芭蕉)

 

③病院へ行こう

ケツ汁が透明になり、下剤がぜんぶ出きったのを確信したら病院へ行こう!(道中で万が一ケツ汁が漏れるとまずいので下は白以外の服にしよう。そもそも病院の中で下剤を服用できる病院もあるぞ)待合室でボケーとしていると看護師さんが腸の動きを抑える鎮静剤を注射をしてくれる。麻酔とは微妙に違うらしいけどこれで痛くなくなるらしいぞ。やったね!注射が終わったら更衣室に入り、上半身は普通の、下半身はお尻部分にどでけえ穴が空いている半ズボンみたいな検査着に着替える。これから肛門にカメラをぶち込もうという場所では、おしりを出した子一等賞どころか、おしりを出さねば落第なのである。ちなみに更衣室のどこにもパンツを入れられるスペースがなかったので、泣く泣くカバンに脱いだパンツを直入れしました。俺みたいになるな!

 

④肛門にカメラを入れよう

ケツ丸出し服に着替えたら、あとはもう全てを医者に任せるしかない。でもなんか鎮静剤って眠くなる?らしいし、検査台の上に寝そべったらそのうちフワフワしてきて知らん間に終わってるかもな〜…………… 

「じゃあ入れていきますね〜!」グワッ

ウワーーーーーーー‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️大画面に俺のケツ毛が‼️‼️‼️‼️‼️‼️たかだか陰毛なのにカメラ越しに見ると迫力がありすぎる‼️‼️てか全然眠くならねえどころか感覚も普通にあるんだけど⁉️

後で調べたら、眠くなる・感覚がふわふわする強さの鎮静剤は点滴で入れていくタイプのもののようで、さっき注射で済ました薬には本当に「腸の動きを抑える」以外の効果はなかったらしい。つまり俺はこれからカメラが肛門より引き抜かれるまでの間ずっと意識覚醒・感覚アリの状態で過ごさなければならないということです。何かしらを塗られた肛門にカメラが割り入ってくる瞬間、本当に鈍い違和感しかなく思わず「おわぁ…」と声を出したら横にいた看護師さんが「わかります…」と言ってくれた。ありがとう。「ぐっ…」とか「う…」じゃないんだよな。この感覚は。

あ〜でも腸の動きが抑えられているだけあって、基本的にはなんか細長いものが腹の中を移動している感覚だけがあるな…って痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️急に何⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️ 「ごめんなさい、S状結腸のところは曲がってるのでそれを真っ直ぐにするとどうしても痛いんですよね〜」

S状結腸って…ネットで読むBL小説のクライマックスに出てくるアレじゃん!!!!!!!いや痛えよ!!!!!!!!煽り抜きで挿入っちゃいけないところに挿入ってるよ!!!!今すぐ抜け!!!!!!!とにかくS状結腸にものが通るのは死ぬほど痛く、なんかずっと「あばばばばばばば」みたいな呻きを上げていた。ガチで痛いときって「痛い」って言葉が出てこねえんだよな。痛みの発生源が自分でコントロールできないから、「い」から始まって「た」を経由して「い」で終わるビジョンが見えない。S状結腸、今まで気軽に消費してすみませんでした。俺はもう…二度と抜かねェから!!!!(カスのゾロ?)抜くにしても子宮脱とかパイズリでなぜかパイズリやってる側が感じてるぐらいのリアリティガバガバ表現として受け止めた上で抜くから!!!!(カスのゾロ?)

S状結腸を乗り越えた後はだいぶマシになり、あとはひたすら画面に映し出される臓物のピンク色と胆汁の泡(あぶく)の虹色のマリアージュ楽しむだけでした。異常所見ナシとのことです。よかったな。

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帰りにもらった臓物の写真を見せたら親が喜んでいた。なんでこんな感じの人に殺されるとか思いこんでたんだ…胃の状態が良いようで何より。

強迫観念も喉元を過ぎれば何とやらで、医者の説明を待つまでの間、検査を受ける前はあれほどビビって撮り溜めていた排便の写真を粛々と非表示にする作業に勤しんでいた。さようなら、きっとお前たちを二度と見返すことはない……

 

「腸に異常な所見がないってことは結局この腹痛と下痢は神経性のもんってことでいいんですかね?最近腹の左上らへんが痛くて…」

「いや、その位置の痛みだと腸じゃなくて胃ですね…念の為ピロリ菌検査受けてみます?

 

え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜⁉️⁉️⁉️⁉️こんな思いしてまだ毎日下痢!の原因がわかんねーの⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️ しかも今度は胃⁉️トホホ〜!もう強迫観念はこりごりだ〜〜〜〜〜〜〜!!

 

 

アイリスアウトしたので寝ます。

おやすみなさい。

 

 

 

 

外伝:その①

仮面ライダー龍騎に情緒を侵食され始めてから、いよいよ半年になるらしい。怖… ここ半年というもの、別に特撮のオタクというわけでもないのに20年前の特撮作品のキャラクターについてばかり考え、まともに本を読まず、毎日下痢または固形便以外の何も生み出さずに生活をしている。まあ一日のうちにウンコしか生産しないのは20年来のルーティーだから別にいいとして、最近はその普段散々やめたいやめたいと言っている「オタク」すらまともにできていない。

最近流行りの作品に何も触れてねえ!スパイファミリーは当然見てないとして、鬼滅もなんか購買欲が続かなくて12巻以降買ってないしチェンソ二部にも手付けてないし水星の魔女も見てないしブルーロックに至っては本当に何も知らず、とにかく仮面ライダー龍騎以外の何もやってない。全ての最近のオタク話題に対して「あ〜なんか流行ってんね、Twitterで見た/友達が好きだわそれ」と返している!感性が老人!

特に近年はキン肉マンなりダイの大冒険なりドラゴンボールなりワンピースなり既に積み重ねられた歴史が存在している作品にしかハマれない傾向が強くなっているのをヒシヒシと感じているのだが、そんなものは化石燃料みたいなもので、それが形成されていくスピードと私の消費スピードの間にかなりの差がある以上、いつか枯渇するに決まっている。なんか…なんかないのか!?早いとこ今をときめく何らかの流行っているジャンルの話ができるオタクになっておかないと、世間話で「最近ハマってるものとかあります?」と質問された時にいきなり「浅倉威さんって本当に美しくて…」と心の柔らかい部分を堂々開示する異常人間になってしまう!私にはこういう局面で適当に嘘言ってごまかす才能が絶望的に欠けているため、このままではどうオブラートに包んだところで仮面ライダー龍騎の話を始めてしまってキモキモが露呈することは間違いナシだ。しかし逆に言えば少しでもその作品に触れたという事実さえ存在すれば、それをネタに批判するなり褒めるなりでそれなりに話を膨らませることができる。就活の面接と一緒だ!よし!探すぞ!そこそこ知名度があって今どきのなんかしらを…!世間話のタネにするために!(最低)

 

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というわけで、「魔法使いの約束」に手を出しました。

「今どきのオタク」ノルマを果たしたい、程度のモチベしかない人間からすると、基本無料で雑に入れるソーシャルゲームという媒体はかなりありがたいですね。

魔法使いの約束、通称「まほやく」は、ある日突然異世界に召喚された主人公(容姿なし・名前変更可)が、すごく男女比が偏っている21人の魔法使いたちを率いる役目を持つ「賢者」に任命され、年に一度襲い来る「大いなる厄災」という現象との戦いに備えて魔法使いどもとよろしくやっていく、という感じのソーシャルゲームである。ゲームという体裁を持ってはいるが戦略性の高い要素はそんなになく、基本的にはシナリオを読んでキャラクターたちの内面について深く知っていくことに重きが置かれたいわゆるキャラカタログゲーというやつである(このカタログゲーという言葉、これを書くに当たって調べてみたら実は明確な定義があるとかではなく、オタクがなんか雰囲気で使っている言葉らしい。数枚の立ち絵と何パターンかのセリフのみ提供されているゲームのことを指し、まともにシナリオが存在する場合は定義にあたらないとする考え方もあるらしいのだが、カラフルなキャラクターを並べて好きなのを選んでね!という姿勢をカタログ的と呼べないのは嘘だろと思ったのでここではこの言葉を使いました。)。

これまで私がソーシャルゲームで特定のキャラクターを好きになるところまで到達できた作品は刀剣乱舞FGOしかないのだが、これら2つはキャラクターごとに担当するイラストレーターが違うという点が結構重要だった気がするので、この手の統一された絵柄のキャラクターの中から1人なり2人なり好きになる対象を選ばされるスタイルには正直不安がめっちゃある。しかしそういう作品(あんさんぶるスターズなりヒプノシスマイクなりツイステッドワンダーランドなり)の中では一番絵柄も世界観(人が死にそう)も好みに近いから頑張ってほしい!という気持ちでここ1ヶ月ほどえっちらおっちら魔法使いの約束に取り組み、なんと先日第1部のシナリオを全部読み切るところまで到達した。偉すぎ。

 

前置きがクソ長くなってしまったが、ここからが本題の、今をときめくキャラカタログゲーであるところの「魔法使いの約束」に出てくる各キャラクターたちに対する私の所感まとめである。これを日記としてお出しするのは流石に気が引けるのでタイトルを外伝としてみた。ここまでの記述で察せることとは思うが、私はこのゲームに対して取っている姿勢がマジのカスなので、キャラクターそれぞれに対して新規による雑な見解を目に入れたくない程度の思い入れが存在している方の閲覧はあんまりおすすめしません。でもこれってそういうゲームでしょ!?!?!?運営がユーザーの好みを想定した上で様々な記号を組み合わせてこしらえたキャラクター群を評価して誰を消費するかを選びとっていくのが客に与えられた役目だろ!それをやるだけなので、本来はこういう態度で正解のはずなんだよな。

既にプレイ済みの方は私が誰を好むのか予想しながら、未プレイの方はこれを機に魔法使いの約束に興味を持ちながらお読みください(申し訳程度の媚び)。メインストーリーのネタバレを含んでるけど。

 

・オズ(中央の国の魔法使い)

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めちゃくちゃ強そうで実際強くて一見すると怖いけど、実は天然なところもあってなんだかんだ身内には優しい人なんかな〜と思っていたら本当にその通りだった。そっか。という気持ちになった。役割に呑まれるな、お前はお前だよ、ということを言ってくれるので嬉しい。この人のSRのカードが2枚あるので、育成では割と使う。

 

・アーサー(中央の国の魔法使い)

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刀剣乱舞にいたよね?でもそれ自体を批判するつもりは全くなく、ターゲットに据えている層が同じである以上、こういう作品に出てくるキャラクターのデザインが似てくるというのは当然の現象だ。アーサー個人については、1部のシナリオの最後の方で自分の血統に基づいた権威をすごく使って敵(?)を黙らせるシーンがあって、こういうところでスカッとする人はスカッとしたり、かっこいいと思う人はかっこいいと感じたりするのだろうか。と思った。でもこの人のSRのカードも持っているので、育成では割と使う。

 

・カイン(中央の国の魔法使い)

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呪文の詠唱(魔法使いたちは、魔法を使う時にそれぞれの人固有の呪文を唱える。魔法を行使することへのためらいというか、責任感が強ければ強いほど呪文が長く複雑になる傾向がある気がする。強い奴は大抵呪文が短い)が個人的には一番好き。発音が力強いので。顔が綺麗だし、俺(賢者)に優しいし、ちょっとキモいモブに好かれてるし、困り笑顔差分にかなりぐっとくる部分もあってよかった。「大いなる厄災」との戦いで「相手に触れるまで人物が視認できない」という症状が出るようになってしまったのだが、剣での近接戦が得意な人にそれは酷じゃないか?

 

・リケ(中央の国の魔法使い)

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シナリオの最初の方でずっと「責任者はどこですか?帰ります」しか言ってなくてオモロかった。魔法使いたちのプロフィールをまとめて見られる機能があるのだが、そこに「特技:リーダーシップ」って書いてあるのは流石に嘘だろになってしまう。なんかこのプロフィール、本当っぽいのと本人が勝手に言ってるだけっぽいのが混ざってんだよな…それでも育成してパーティのリーダーに据えると「責任者は私です」みたいなことを言うので成長を感じる。

 

・スノウ&ホワイト(北の国の魔法使い)

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あ〜この手のコンテンツ名物・変声期前の子供の容姿をした人物から成人男性の声が出るやつだ〜!と思ってしまう。でもこれは少年の容姿のキャラには全部女性声優当てろと言ってるわけじゃなくて、昔の佐々木望とか村瀬歩(村瀬歩はまほやくにいる)の少年声に違和感を覚えたことはないので、違和感なく演じられる声優を当ててほしいなあ、ということなのである。これで容姿と振る舞い・声のギャップで不気味がられてるみたいな設定ならまだしも普通に街の人には子供のフリして可愛がられているらしいので…

 

・ミスラ(北の国の魔法使い)

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ヒプノシスマイクにいたよね?しかしこのキャラデザの類似も仕方がないこと。なんかすごい怖いって設定のキャラらしいです。そうか。「寝られない」というド級の傷を抱えており、気の毒。ガキ(後述) とレスバしててオモロかった。

 

・オーエン(北の国の魔法使い)

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なんかすごい怖いという触れ込みのキャラその2。登場した時に賢者のモノローグでその恐ろしさがつらつら述べられるのだが、読み手にそう思わせたいなら地の文章で説明して事実を作るんじゃなくて、キャラクターの言動でそう思わせてくれよ。こっちが怖いと感じる段階に来てないのに地の文が怖い怖いと言い立てていると、語りとプレイヤーであるこっち側の感覚の乖離がエグいことになり、一気に感情が冷めるというか、舐められてんのかな?という気分になる。私は舐められるのが一番嫌いなんだよ。それともこういう作品のキャラクターを真剣に怖がろうという私の姿勢自体が間違っているのか? 口の形は好き。

 

・ブラッドリー(北の国の魔法使い)

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武闘派&囚人&スカーフェイス等々の属性が散りばめられていたため、プレイ開始時点で一番気になっていた、というか彼以外ほぼ選択肢が存在していなかった。最初に回せるガチャでは彼のSSRが出るまで粘り、無事にたくさん育成をして昔の男の話をしまくるのを聞くなどしている。しているんだけど、なんというかこう…予想の範囲内なんだよな!!凶暴な武闘派だけどなんだかんだ任侠の精神があって肉を与えると懐柔しやすくなるみたいなやつ…いや嫌いではないし好きな部類ではあるんだけど、もう一捻りほしい感じがある。2部での大化けに期待!頼むぞマジで!

 

ファウスト(東の国の魔法使い)

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ヒプノシスマイクか文豪とアルケミストにいたよね?メインストーリーの初っ端から傷ついているところを複数人の男に心配されており、なかなか男のお姫様(自分は何もしなくても周囲の男たちに色々やってもらえる容姿が整った男性キャラクターのこと)レベルが高いので姉に勧めようかと思ったらどんどん人格のマトモさが溢れ出してきてダメだった。姉の好きな「男の姫」はある程度性格に問題がないといけないんだよな…(知らん奴の癖の話をするな)

 

ヒースクリフ(東の国の魔法使い)

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途中まではお友達(シノ)と仲良くしなね、以外の感情が特に湧いてなかったのだが、ボケーと育成をやっていた途中に挟まれたミニシナリオで急にめちゃくちゃ「わかる」ことを言い出した(上に貼ったスクショ)のでビックリした。わかる……他人に積極的に話しかけられたくはないけど真っ向から拒絶をされたくもない…周辺の人間と適切な距離を保った凪の状態でいたい…こいつこんなに顔が綺麗なのに俺みたいなこと言うじゃん!(バカ失礼)

メインストーリーでもヒースクリフを目で追っていたら、クライマックスの戦いでゾンビにビビって黒豹に変身して大暴れし、戦いが終わった頃になって全裸で目を覚ましていて爆笑してしまった。魔法使いたちは「大いなる厄災」との戦いに影響を受けてそれぞれ違った症状に見舞われるという話はカインのところでしたけど、ヒースクリフの場合はそれが「強い恐怖を感じた時に黒豹に変身する」で、それが明らかになったのがよりにもよって他の魔法使いたちがけっこうな見せ場をもらってる1部の最終決戦だったのである。別に黒豹に変身してめっちゃ強くなって戦うとかでも日頃仲良い人の言うことは聞くとかでもなく、本当に話通じない等身大の猛獣になって友達を攻撃してるのがどうしようもない。全裸で目が覚めた後も、ウワー!何も着てない!と一瞬驚いた後ですぐ周りの心配ができていて偉かった。私はここまで「魔法使いの約束」のキャラクターを誰も性的な目で見るところまで至っていないが、性的な視線を向けていない登場人物たちに好みの優劣を付けるとなると、純粋に人格で評価していくしかない(もしかしてそれって性欲に目が眩んでなくていい事なのではないか?)。メインストーリーを全て読んでみて、私はヒースクリフが最も味わい深い人格をしていることを発見したのだ。こいつ育成中に自分が疲れてくると俺(賢者)の体調を気遣うことで自己主張をすることなく休みを得ようとするんですよ!面白〜い!血統に基づいた権力を有している点ではアーサーと同じなんだけど、アーサーと違ってヒースクリフは全裸になりますからね。

 

・シノ(東の魔法使い)

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ヒースクリフはお前と対等な友人として付き合いたいんだって。ヒースクリフのことが好きならヒースクリフの意思を尊重してやんなよ。ヒースクリフがアイドルやってる世界線で学生なのにライブ全通してヒースクリフに怒られてそうな味わいがあっていいな、と思ったが、シノが学生ならヒースクリフも学生の年齢だろ!

 

・ネロ(東の魔法使い)

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ウワーーーーーーーーーー‼️‼️‼️‼️‼️2020年代のソシャゲの男から杉山紀彰の声出てるけど大丈夫そ⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️前髪もエアインテークのなりそこないみたいになってるし‼️平成の刺客⁉️杉山紀彰の声、聞いているとそれだけで親指を口の中に入れたくなるような安心感に包まれるから本当にすごい。別に歴代の好きになったキャラの中に杉山紀彰がいたという事実はないんだがな。人格も俺に優しいし料理上手くて嬉しいから好きだと思ってたらブラッドリーくんの元相棒という情報が開示されて優勝してしまった。ブラッドリーくんが捕まった日に何をしていたのかは…事が拗れる前に早めに報告して謝った方がいいかもしれん…!!

 

シャイロック(西の魔法使い)

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この人に対する印象もオーエンとかミスラとかと同じで、セクシーだという事実が地の文によって作られているな、って感じだ。西の国の魔法使いたち、ニコイチ×2って感じでイマイチどう乗っていいのかわかんないんだよな。ごめん、感情と肉体の乱交状態が好きなもんで…

 

・ムル(西の魔法使い)

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人生楽しそうでええね!と思っている。隣にいる友達に魂食われてるけど!目の色が好き。

 

・クロエ(西の魔法使い)

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生育環境がかなりアレだったらしく、地の底みたいな自己肯定感をしていることがセリフの端々から伺えて心配。魔法使いの人生は長いらしいからこれからゆっくり必要とされなかろうと自分は自分と思える心を養っていってほしいよな。

 

・ラスティカ(西の魔法使い)

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常に花嫁を探している(花嫁候補を探しているわけではなくて既にいる花嫁とはぐれたと認識している)以外はわりかしマトモに見える。もう隣で甲斐甲斐しくお前の世話を焼いてくれるクロエが花嫁ってことじゃダメか?幸せの青い鳥みたいな…でも束縛したがりだからこいつの愛はクロエにとって有害かも。ラスティカに限った話じゃないけど魔法使いってコミュニケーションが極端すぎる奴多!

 

・ルチル(南の魔法使い)

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顔が綺麗で物腰が柔らかい線細めのお兄さんかな〜と思いきや、指がしっかりめにゴツいのが高ポイント。(スクショのポーズしてる時が一番分かりやすい)長いこと弟と二人暮しみたいだし、家事とか色々やった結果の手なのかもしれんね。

 

・ミチル(南の魔法使い)

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ミスラとレスバしてたガキ。かつルチルの弟。CV村瀬歩なので声の安定感がすごい。いかにも大人に突っかかって黙らされて涙目敗走しそうな雰囲気だが、大人に言い負かされても挫けずに「僕にもっと【力】があればあいつらを黙らせることができるのに…!」と言葉がダメなら暴力で気に入らない連中を捩じ伏せようという意思を見せていてかなり良かった。予言によるとこいつが将来南の魔法使いを全滅させるとのことでしたが、私はハングリー精神の強いガキが全てをめちゃくちゃにする展開が嫌いではないのでミチルくんにはぜひ頑張ってもらいたい。

 

・レノックス(南の魔法使い)

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あ〜!武闘派は武闘派でもそっち(寡黙な従者タイプ)か〜!って感じ。タッパがあるのはかなりいいんだけど、とりあえずメガネ外してみるところから始めてみようか。メガネは知性を表す記号だからな… 何度でも言いますがこういうコンテンツは寄せ集められた記号の塊であるところのキャラクターにオタクがあーだこーだ言いながら誰を消費するか判断していくものなので、取る態度はこれで正解です。

 

フィガロ(南の魔法使い)

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うわーっ!好きな人は好きそう!(自分の口に合わなかった時の食レポ) こういうヘラヘラしてる強くて最悪な奴、一定の層に絶対刺さるよな… 本人曰くもうすぐ死ぬそうだけど、髪の端っこが若干白くなってるのはそのせい?この前オタクと飯を食いながらちらっとまほやくの話をした時に教えてもらったんですが、こいつは2020年のヒースクリフの誕生日お祝いボイスが最低なことで知られているらしい。

「ヒース、誕生日おめでとう。前にも言ったかもしれないけど、君の顔すごく好みだよ。今度お母さん紹介してね」

おいカス‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️これで特技:コミュニケーションとかどの口が言ってんだ‼️パチこいてんじゃねえぞ‼️最悪で有害‼️でも、最悪で有害なキャラとしての需要が高いことは、とても分かります…

 

いかがでしたか?21人もいるキャラクターに対して1人ずつ所感を述べていくのは七面倒臭い作業な上に興味の有無が露骨に現れることが分かりましたね!

というわけで優勝をかっさらっていったのは大穴も大穴、東の国のヒースクリフくんでした。自分でも完全に予想外なんですが、たぶん綺麗めなビジュアルからのかなり内向的な人格とクライマックスでの全裸が想定を超えるオモシロを提供してくれたのがデカかったのだろう。キャラクターの魅力、性的かどうかだけじゃなくて面白いかどうかもかなり重要だからな…今もホームに置いておいたら急に手袋を片方貸そうとしてくれるなどして、かなりいい感じです。みんなもこれを読んで魔法使いの約束に興味を持ったら、ヒースクリフが全裸になるところまでメインストーリーを見届けよう!(ダメ押しの媚び)

 

脳が疲れたので寝ます。

おやすみなさい。

日記:その㉜

ヒュ〜〜〜〜ッ‼️‼️金がねえ‼️

なぜなら、アルバイトのシフトを切られまくっているのに遊び呆けているから…これに関してはクソ舐めシフトを提出している私が悪いのか、これまで通していたはずのシフトをばんばか切りはじめたバ先くんが悪いのか分からないが。

しかしオタク趣味というものは往々にして金がかかるもんである。幸いなことに私が現在感受性のほぼ全てを吸われている作品『仮面ライダー龍騎』は、なにぶん20年前の(建前は)子供向け特撮であるため昨今流行りのぬいぐるみなりおまんじゅうなりランダム商法なりとは「基本的に」無縁だし、私もそこまでグッズ欲がハチャメチャに強いタイプのオタクであるという自認もない(同じ絵柄のグッズは1つ持っていれば充分)ため、ここまで仮面ライダー龍騎が原因で致命的な金欠に至るということは起こっていない。起こってはいないが、そういう物欲が人並み程度で済んでいるオタクにもコントロールしようがない欲望というものが一つだけある。

それは情報欲だ。

20年前の特撮にまつわる情報が掲載された本、絶版になりすぎ&情報がバラバラに開示されすぎ〜〜〜〜〜〜〜〜〜‼️‼️‼️

人は、単に物語の筋書きを追うだけではなく、その作品を構成する何かの要素について深く知りたいと感じた瞬間にオタクになる。つまりより多くの情報を得たいという飢えこそがオタクをオタクたらしめる根源的な欲求であり、好きな作品にまつわるソースのしっかりした情報は、それを満たしてくれる貴重なエネルギーなのである。でも仮面ライダー龍騎だとその欲を満たすのがクッッッソ難しい‼️‼️SNSどころかインターネットの普及率もそこまで高くない時代なので、情報源は基本的に紙ベースのものに頼るしかない。それもなまじメディアミックスを前提としているジャンルだからか雑誌に写真集に子供向けの絵本にと、とにかく関連書籍の数がバカみたいに多くてどこに何が書いてあるのか全然把握しきれないのである。しかも一部を除いてどれもこれも絶版。いや分かる、たぶん芸能活動もうやめちゃった役者さんのムニャムニャとか、東映バンダイの権利のムニャムニャとかがあるから復刊が難しいんだと思う。でも写真がほとんど使われてない、テレビスペシャルのコミカライズ版とかだったら…????

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ゲェーーーーーーーッ‼️バイトの給料2ヶ月分‼️

このようにびっくりするぐらい高騰しているか、そもそもインターネット上に一切出品されていないかのどちらかになってしまう。そこにまだ見ぬ「情報」が存在していることが分かっているのにそれがいつまでも得られない状態が続けば、私はそのうち飢餓状態になり、2ch龍騎感想スレやアニオタ@Wikiピクシブ百科事典やYouTubeの反応集みたいなカッスカスの情報もどきから与えられる偽りのぬるい快楽を貪り続ける怪物になってしまう!嫌だ!怪物にはなりたくない!もう遅いかもしれないけど…

 

もうこのまま怪物になる未来しか残されていないのか?という思いを抱えたまま、ろくにレビューシート出してない講義の試験をダメ元で受けてから後輩と飯を食っていた時、転機は訪れた。

 

「それ国会図書館行けば読めるんじゃないですか?私そこで吸血鬼すぐ死ぬ読んでる人見たことあるし」

「ジャンプとかわりと読んでる人いますよ!」

 

国会図書館国が運営している図書館だから、当然この国で作られた本という本が全て網羅されていてもおかしくはない、というかそうでなくては困る。国会図書館は大昔に姉の卒論の資料集めをした時にカード作ったきりな上にカードの色彩が眼科とか歯医者でもらうそれと酷似していたためにバッチリ紛失したままで、つまりそれは私自身の卒論ではマトモに資料集めをやってなくてマジでカスということを意味しているが、この際関係ない。国会図書館に行けば怪物になる前に、しかも財布を痛めることなく仮面ライダー龍騎にまつわる情報を得ることができるのだ。やったーーーーーー!!!それにしても、本当に私は他人が与えてくれる知恵がなければ何もできないんだな。後輩たち、こんなバカに知見を授けてくれてマジでありがとう。愛しています(激重)。

 

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国会図書館に着弾‼️‼️‼️‼️‼️

国会図書館、中にお弁当屋さんとか喫茶室があるのめちゃくちゃいいな〜!これから【情報】の波によって何も喉を通らなくなる可能性を見越してミートソースパスタを喰らいました。600円台で食えるし具たっぷりで美味しいので助かる。しかし実はこの喫茶室に辿り着くまでに、字が汚すぎて書いたのとは違うメールアドレスが登録されていたことに気が付いて修正するという作業を行っていたため、既にだいぶ体力が削られています。漏れは本当に辿り付けるのか…?仮面ライダー龍騎の情報に…

 

 

①本を受け取ろう

国会図書館は一般の図書館とは異なり、個人に対する本の貸し出しを行っていない。その代わりに、普通の図書館には置いてないような本(つまり仮面ライダーのムックとかである)も、申請さえすれば館内で自由に閲覧することができるのだ。本館に入るとまずパソコンの群れが目に入るので、そこに利用者カードを置いてログインして検索をかけ、目当ての本があったらリクエストをすると、そのうちカウンターに本がやってくるらしい。すげー!踏む手順が多くて更に体力が削られてる‼️よし‼️早速リクエストしたぞ‼️

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さっきも話題にあげた、ネットで48,187円になっているTVSPのコミカライズ版仮面ライダー龍騎 13RIDERS THE COMIC』と…

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これ。これ何…?

仮面ライダー龍騎、恐ろしいことにキャラクター単体(この写真集は仮面ライダーとしての「王蛇」と変身前の役者が演じる「浅倉威」の両方にフォーカスを当てたものなので厳密に言えば単体ではないかもしれん)ごとに文庫サイズの写真集が出ており、この『王蛇as浅倉威』はその浅倉威バージョンなのだが、当然のようにバリバリ絶版なうえインターネットのどこにも出品されていない。この本の存在を知った時、この地上にかつて浅倉威/仮面ライダー王蛇の顔面博覧会本があった事実に対する喜びよりむしろもうそれを手に入れられないことへの絶望と、発売当時に入手済みの人間共に向けた嫉妬で魂が黒く染まったものだが、今日を限りにそんな苦しみとは無縁になることができる!そうこうしてる間に本がカウンターに届いたらしいので取りに行って…

ウワーーーッ‼️‼️‼️司書さんが浅倉威の顔面堂々表紙印刷本を俺に手渡してくる‼️恥ずかしい(浅倉威ではなく俺が)‼️ 図書館司書という仕事がこの社会の知を守る上で必要不可欠なのは百も承知なんだけど、この「リクエストされた本を出して利用者に受け取らせる」過程はなんか…そんなに頑張らなくても自動化できそうじゃないか!?してくれると…魂が削れなくて助かる…!

 

②本を読もう

何はともあれ無事に本を受け取ることができたので、閲覧室に移動して本を読むことにする。閲覧室以外にも本を読めるスペースはたくさん用意されているが、閲覧室は机があるからメモを取りやすいし、全席にコンセントがついていて便利だ。早速読んでいきますが、そもそもこのブログの読者層(私のフォロワー)の大半が本編を見てない仮面ライダー龍騎の関連本の詳しい内容についてここで書き散らしても仕方がない気がしてきたな。ざっくり終わらせていこう。

コミカライズ:関東拘置所にいる時の浅倉威さんの拘束具がかなりケレン味の強いものに変わっている。浅倉威さんが集団行動をする。浅倉威さんが花柄シャツを着用する。「友情ゴッコはそこまでだ!!」という知らないセリフを言う。戦いが終わる/戦いを続ける の2つの結末が用意されているが、戦いが終わる方のエンドでは無期懲役の判決が下りていた。妥当〜!!!

 

写真集:「浅倉威さんの顔は美しい」という事実が濃縮されて暴れ狂うページの連続に、なんか妙なキャプションが被さって訳がわからなくなってしまったため、言語で感想を表現することができない。これを書くにあたって読みながらノートに取っていた(スマホでメモを取ると盗撮してるみたいに見えて嫌だったからだ)メモを見返していたが、本編を映像で見ている限りではどう見てもネタだったシーンが静止画で見ると絵画にしか見えないことに動揺し、「だまされるな」と走り書きしていた。

ハァ…ハァ…濃い…‼️‼️‼️‼️特に写真集の方……!こんなにも濃くて素晴らしいのに、これらの出版物の所有権は私でなく国の方にある…!!普通ならこの事実に膝から崩れ落ちているところだが、意外なことに私は冷静だった。なぜなら、図書館には複写システムというものが存在しているからである。

 

③複写してもらおう

複写サービス!本の指定したページをコピー取ってもらえるやつ!これならどんなに絶版だろうが関係なく、自分用に情報を保存することができる。ただ、国会図書館だと複写でも踏む手順がけっこう多くて、まずコピー機の近くにある紙ペラのしおりを複写したいページの始めと終わりに挟む→端末(PC)で複写したいという旨を申請→近くのコピー機に利用者カードを置いて複写の申請書を印刷→申請書に何ページから何ページを複写したいのか記入…という、なんかアナログとデジタルを行ったり来たりする作業を行わなくてはならない。やることが多いよ〜〜〜〜!でも永田町くんだりまで来て浅倉威情報を手にせずにすごすご帰ることなどできない!頑張って申請書を書こう!

あっページ数制限あるのか…10冊合計150ページまでね…コミカライズは浅倉が出てるページだけでいいから15pぐらいで済むけど、写真集はこれ全編浅倉だから全部複写したいんだよな。合わせた時にオーバーしないか心配…っていうかこれ写真集だからページ数表記が存在しねえ!

というわけでコピー機の前で泣きながら写真集の累計ページ数をカウントする人間になった。迷惑だからどいた方がいい。

 

申請書ヨシ、本ヨシ、しおりヨシ、利用者カードヨシになったので複写カウンターに行こう!当然カウンターには司書さんがいるので、どこからどう見ても仮面ライダー龍騎の浅倉威が好きなオタクであることが他者にモロバレの格好になってしまうが、勝利に犠牲は付きものなのでこの際気にしないようにしよう。

ウワーーーッ‼️司書さんが写真集を最初から最後までめくってページ数を確認している‼️あんなページもこんなページも業務的な視線に晒されている‼️恥ずかしい(浅倉威ではなく俺が)‼️いやでも150ページはオーバーしてなくて…2回ぐらい数えたので…

 

 

「お客様すみません、こちらの本(王蛇as浅倉威)なんですけど…」

「こちらの本、すごく権利関係が複雑な本になってまして…そもそも複写のルールとして、本全体の半分以下までしか複写できないんですよ」

「で、こうした(けっこう浅倉威があられもなくなってる写真が掲載されたページを開く)写真集のどこまでを内容に含めるかというと、「デザイン性が存在しているか」が判断基準になります。この本の場合、デザイン性が存在していないと判断できる奥付を除く99ページの半分の約50ページ、が複写の対象に」

普通はなるんですけど、この本、途中からインタビューに切り替わってますよね?インタビューは、インタビュー単体で一つの著作物という取り扱いになるので、インタビュー部分も全体の半分までしか複写できないんです」

「あと、こうした写真集(次々と捲られる浅倉威と王蛇の写真)に載っているような、鑑賞性の高い写真は、まるごと一枚複写をお取りするということができなくて…例えば…そうですね、こういう(ライドシューターに乗った仮面ライダー王蛇がミラーワールドに入ってきたときの写真が見開きで掲載されたページを開く)2ページにまたがって掲載されている写真でしたら、人物が大きく写っている側のページを選んでいただいて複写をお取りするということができるんですけど…どうしましょうか…?」

 

 

 

 

ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️

 

恥ずかしすぎる(浅倉威ではなく俺が)‼️司書さんにものすごく申し訳なさそうな顔をさせてしまったが、どう考えても複写のルールを把握していなかった私が悪い。そりゃよく考えてみたら全部コピー取れちゃったら誰も本なんて買わんわな…司書さんからすれば私はどう見てもルールガン無視で写真集まるごと複写して持って帰ろうとしたクソバカでがめつくてスケベなオタクであり、実際のところそれは混じり気ナシの真実であるため、本当にどうしようもない。みんな!俺みたいになるな!このブログを書いている目的は、皆さんに俺のような人生を送ってほしくないからです。

 

その説明を受けた段階で完全に心が折れたので複写はコミカライズの方だけ取ることにして、また羞恥に苛まれなから本を返却して、その日はすごすごと国会図書館を後にすることになった。外に出た段階で既に日はとっぷり暮れており、己の愚かさに打ちのめされた私の前に、国会議事堂だけがただ煌々と白く照らされていたのであった。

ボーッと突っ立ってんじゃねえよ‼️バカ国会がよ‼️バカにしてるのか‼️バカにしてるのかこの私を‼️その気になればお前んとこで野糞だって出来んだぞ私は‼️バカにすんな‼️バカに…

ウワーーーッ‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️

 

マジで疲れたので寝ます。

おやすみなさい。

 

 

 

(余談だが、国会図書館での複写はサービスは有料である。白黒でA4見開き一枚30円、カラーで100円ちょいかかるのだが、もし王蛇as浅倉威をフルで複写してもらっていた場合、単純計算で少なくとも5000円はかかることになり、結局所持金が足りなくなっていた可能性がある。つまりどう足掻こうと私が国会図書館で恥ずかしい思いをする運命は確定していたのだ!トホホ〜!)

日記:その㉛

浅倉威さん、人生を助けてください!(夜の挨拶)

みなさん、このクソ寒とクソ風に無事に生気を吸われていますか?こっちは吸われています。しかし私は学生と名のつく、わざわざこのエグい天候の中出勤しなくてもよいという期間限定の特権を与えられた身分に属しているので、その特権を与えられているなりに今日という一日を有効に使おうと思いたった。普段ならどんなに誓いを立てたところで一日予定もなく家にいる日はリヴリーアイランドの交換掲示板とTwitterで夕方まで溶かして終了というのが目に見えているのだが、今回は一味違う。なぜなら今の私には前回ぶち立てた目標があるから!

① 人から借りパクした漫画を読んで返す

② 過去ジャンルの全てをまんだらけで精算する

スマホのバッテリーを変えるか機種変をする

これである。前回とかマイナス思考のゲボキモ(オタクですらないかも。もう)の堂々巡りがキモすぎて最後まで読んでらんねえよという方のために振り返っておこう。ご存知の通り私は先延ばし癖が長じて大学の卒業まで先延ばしにした前科があるので、こういうのは目標を明確にしたあとすぐ、やる気と危機感が持続しているうちにエイヤっと挑まなければならないのだ(これもまたちょっと前の記事に書いたが、私は記憶力が低いのでそのぶん危機感の持続時間も短い)。

一見するとこの中で家に引きこもった状態でも取り組めるものは①だけだが、実は私は③の機種変またはバッテリー交換に恐らく必要不可欠なiPhoneのデータのバックアップ作成をかれこれ1年半ぐらいサボっている。データのバックアップが取れてないということはその期間に保存したカメラロールの画像が全てパーになるということであり、それは即ちその期間の私の記憶がまるごとパーになることも意味している。何度でも繰り返すが私は記憶力(正確に言うなら思い出す力か?)が本当に低いので、その時何をやっていたのかを思い出すにはカメラロールの写真を見返さないことにはどうしようもないのである。正直カメラロールのことを自分の脳ミソの矯正器具だと思っているフシがあるくらいだ。友達と行った旅行とかならまだしも、個人的に保存したムニャムニャな画像とか1人で行った映画・イベントなどの記憶は自分のカメラロール以外には残せない。そうした記憶が永遠に失われてしまうのは惜しいので、やっぱりバックアップをとることは重要である。たとえ256G中の138Gを占領されたとしても。

当然クソみたいに溜まっているデータを全部PCに食わせるためには凄まじい忍耐を必要とするが、それと並行して①の借りパクしている漫画を読む作業を行えばどうということはない!ステッカーの貼り方がとにかくヘタクソな自分のPCにiPhoneをぶっ刺し、爆音で唸りを上げる銀色のボディを尻目にマンガを捲る。なんとも優雅じゃないか。う〜ん、我ながら完璧な作戦…

iPhoneがコンピュータから取り外されたため、iPhoneをバックアップできませんでした。」

バカがよ。一切取り外してねえよ。時間にして約2時間、商業BLで換算するところの4冊分の長丁場を耐えきった人間に対してこの仕打ちである。このエラーメッセージを見てから思い出したんだが、なんか去年の中頃ぐらいにも唐突にバックアップを取ろうと思い立って長時間待ち、結局このエラーメッセージが出てブチ切れて投げ出した気がする。しかも「バックアップを暗号化する」のところにチェックがついてんのはいいけど、肝心のその暗号化のためのパスワードを何にしたんだかがさっぱり思い出せない。これ思い出せない限りはどんなにPCでバックアップ取ったところで復元に失敗→死のルート確定じゃないか?バカがよ。(2回目)みなさんはiPhoneのバックアップのデータを暗号化する際のパスワードは絶対どっかにメモっといた方がいいです。俺みたいになるな!

ちなみにこの虚無のバックアップ作業の間私が読んでいた(人から借りた)商業BLの内訳は、雲田はるこ『新宿ラッキーホール』1・2巻と、tacocasi『うしみつどき古書店譚』と、yoha『さよなら恋人またきて友だち』と、あとこれは1回読んでたのでサラッと読み返した、はらだ『ネガ』でした。以下超簡単なレビュー(ネタバレを含む)をば。

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雲田はるこ『新宿ラッキーホール』1・2

面白〜〜〜〜〜〜〜い!!!元ヤクザの人と、その仕事と人生のパートナーである元ポルノスターの人が経営している小さなゲイビデオ制作会社を中心に話が回っていくけど、やっぱり色んな人物の色んな(時に性愛が絡んでたり性愛が絡んでなかったりする)思惑が絡み合ってる群像劇の方が二者間の感情の動きにフォーカスするタイプの話より好きなんだよな…メイン2人のセックスシーンが描写の頻度としてはそれなりにあるけど物語の中では超希少な瞬間であるということが伝わるので、かつてなく真面目に性描写を読みました。ネタバレ?するとリバです!やりぃ!

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tacocasi『うしみつどき古書店譚』

絵が綺麗!あと線画が太めでかわいい!商業BL、繊細な絵柄が多いと勝手に思っている(本当に本当に勝手に思っているだけです。線が太い絵柄のBLも私が探してないだけでたぶん死ぬほどある)ので、こういう絵柄の読めるの嬉しいな。あらすじは大学院生の主人公が淡い恋心を抱いていた下宿先の古書店の主(アラフォー)がひょんなことから午前2時半以外は子供の姿になる体質になってしまい、お世話をする内に距離がガンガン縮まるぜ!って感じなのだが、その「子供の姿になる体質」を作った原因かつ、作中でも重要な要素である神様とか妖怪とかの不思議要素の扱いがわりと雑なのが残念かも。話の後半で主人公たちがぶつかる不思議要素が絡んだ問題の解決の仕方が大分なあなあに感じられ……作者コメントにも「子供とアラフォーが出てくる話が描きたかった」って書いてあったし、本当にそのためのギミックって感じなのかもしれない。

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yoha『さよなら恋人またきて友だち』

うわ〜〜〜〜〜〜〜!!!オメガバースだ〜〜〜〜!!!巻頭にこのレーベル?シリーズ?の世界におけるオメガバースの細かい設定資料があって丁寧。でも内容的には、オメガバース全く知らない人よりある程度オメガバースの場数(?)を踏んでいる人向けかもしれん。オメガバースってそれぞれの体質のせいで強制的にセックスしたいと思わされてるだけですよね?そこに本当の愛は芽生えるんですか?」というのが作中の主題らしいんだけど、それに対する回答が「メインカプの2人は発情期が来る前に出会ってたので元から愛ありました😁」はなんか…こう…違くないか…?????そのテーマでやるなら完全に“本能”(ダブルクォーテーションマーク必須)から始めといてくれや…になる。作中キャラの行動もあ〜オメガバース特有の暴力性…って感じで、○○バースの類やっぱり好きになれないかもしれん。

はらだ『ネガ』(サムネ省略)は本当にヌルッと読み返したんだけど絵がうめ〜な…ネガといいつつ結構両思いのやつあるけど…になった。この前K-BOOKS行った時に知ったんだけどはらだ先生って銀魂の銀さんと土方(の恐らくリバ)で二次創作BL描いてたんだね!?めっっっっっっっっっっっっちゃ「らし」くて涙を流した。黒髪と色素薄め髪の背格好似てるしょーもない成人男性同士のリバってそれはほぼハッピークソライフなんだよ。ヘキに一貫性があって最高!

 

BLはさておきiPhoneのバックアップである。これ以上の試行錯誤が続けばただでさえアチアチになっているPCが爆発炎上してもおかしくないので、ここは大人しくiTunesに課金して力技でバックアップデータを作るしかない。もってけ俺の400円×月!

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え?死ぬんか?

なんかPCからスマホ引き抜いた瞬間にこれになって泣きました。元々それなりにパンパンではあったけど10Gぐらいは余裕あったよ。なんだよこれ。画像ならともかくなんでキモいシステムデータで【すべて】が埋まってるんだよ。本当にこの時はヤバくて、どのぐらいヤバいかというとiPhoneでLINEの送受信ができないぐらい容量がパンパンだった。一時は本当に詰みを覚悟し、「浅倉威さん、助けてください。」だけを繰り返すマシーンと化しましたが、なんか祈ってたら元に戻りました。どれほどテクノロジーが進化しようと最後に人間を救うのはオカルトです。浅倉威サンキュな。

課金でiCloudの空きも200Gになったことだし、ちゃっちゃとバックアップ終わらせますか〜!!

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一生これ 死ぬんか?漏りは

この「残り約2時間」が「残り3時間」になり、「6時間」になるあたりで確認をやめました。いやでも…iPhoneがロックされている間に進むから…幸いなことに借りパクしてるマンガのストックはまだ大量にある!(最低)これを読みつつ気長に待って、絶対に夜までにバックアップを終えて安眠してみせるぜーーーーーッッ!!!ケケケケケケーーーーッ!

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桜日梯子『年下彼氏の恋愛管理癖』

コラ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️大学で‼️‼️‼️セックスを‼️‼️‼️‼️‼️するな‼️‼️‼️‼️‼️‼️

本当にこれに尽きる。高校生同士までならあ〜ファンタジーだな…とかまあ子供だからそういう判断力も低いよね…になるんですが、現実世界ベースの大学生(しかも設定的に院生?)なのに共用スペースでセックスしてるのは流石に作中でどんな善行を成そうが名誉回復も感情移入も無理でしょ。(「お猿さんが過ぎる」と書こうかと思ったが、猿への種差別にあたるのでやめた)しかしどんな人達にも当然望まないセックスを拒否する権利はあって、それが学内で権力を持っている相手からの強要であるならまず間違いなくハラスメント相談室案件なんですが、ビックリするぐらいこの作品では当て馬にあたる性犯罪者の教員がそのまま放置されており、ビビります。まあ大学のハラスメント相談室が学生の力にならないどころかむしろ被害者を苦しめる例とかもありますがね、弊学とか…

半ば祈るようにページをめくっていたら世界観を共有した別の2人に話が移ったんだけど、それもなぜか「色白で色素の薄いサラサラのロン毛で髭も生えてない」「アラブの王子」がなんか日本の大学生とセックスして恋人になるオリエンタリズム全開話で泣いた。隙を講じぬ二段構えやめてね。この時点で絶対もう読むのやめた方がいいんだけど、結局2巻まで読みました。全体を通して怖かったことはさらにまだある。この作品には合計3組のカップルが登場するが、巻末に「それぞれの受けが電車で痴漢にあった時の反応集」みたいなものがオマケマンガとして収録されているのだ。さっきの性犯罪教員が野放しにされていることとも繋がるが、性犯罪を恋愛を盛り上げるためのスパイスとして扱うのマジでやめろよ!!!!!!!!それはれっきとした暴力なので!!!!!!!あまりにも作中における性暴力の扱いが軽すぎる。そういうSFなのか?あと話と話の間のページに、メインキャラ以外の登場人物の細かいプロフィールが載せられているのだが、そこに載っている人物のほぼ全てに満遍なく「○○に猛アタック中!」「新婚」「若い女性が大好き!」といった、他者に対して性愛をやっているという設定が付与されているのだ。怖い!!!!!!!これが人間だけならまだしも(それでも怖いけど)、登場人物の誰かに飼われてる柴犬にまで付与していく作者の執念には流石に薄ら寒いものを感じる。何がそこまで性と恋愛に突き動かすんだ?

段々怖くなって発売年を調べたところ、2013年だった。10年前か…一昔前のBLはこれが通ったんだな…さらに怖い話をすると、この漫画の作者は『抱かれたい男1位に脅されています。』という私でもタイトルを知っているレベルのビッグヒットを飛ばしている超売れっ子なのだ。『抱かれたい〜』は『年下彼氏〜』より後に出たみたいなので、流石に諸々の描写がマシになってるはず…なってるよな…????

 

ハァハァ……なんか途中からずっと怖い商業BLの話になってしまったし、結局この時間(深夜3時)までこの文章書くのにiPhoneを起動させているからバックアップデータの作成がぜんっっぜん進んでない。こういう時って本当はいちいち感想を言いたくなったりしない、もっと無心で励むことができる作業で時間を潰すべきなんだよな…それってつまり… 木工…????

 

伏線回収したところで寝ます。

おやすみなさい。

 

日記:その㉚

ぽまいら〜〜〜〜〜〜〜‼️‼️‼️‼️「毎日下痢!」が今日で1周年って知ってた⁉️漏れは知りませんでした。

恐ろしいことに、あの混沌と不安に満ちたあのハチャメチャ人生相談ブログ開設からもう1年の時が経過しようとしているらしいよ。なんかあっという間だな…と言おうと思ったんだけど、実は最後の更新から就活が終わる(そこそこ悔いのない決断ができたと思う)・Twitter凍結&新垢作成・仮面ライダー龍騎と本当に色々なことがあったので言うほどあっという間じゃなかったな。ちゃんと一年が経過した実感がある。これは一応実のある…フィクションのキャラクターに対して興奮することを実と言っていいのかは知らんがまあそういう時間を過ごせたということで良しとしておこうかな。

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今日もこんなにかわいい関東拘置所(小さい仮面ライダー王蛇をしまうケース)を買ったし。

何はともあれ仮面ライダー龍騎である。というか仮面ライダー王蛇/浅倉威である。東映公式YouTubeで配信が始まったのを親が見たいと言うので一緒に追い始めたのが去年の9月の話なんだが、まさかこんなにハッキリと1人のキャラクターにしっかり執着が生まれるタイプのハマり方をするとは思わなかった。実は仮面ライダー電王に耽溺していた頃(ちょうどブログを多めに更新していた時期と重なる)に特撮関連のオタク語りを目にする機会が増えていたのでなんかそういう人殺しの暴れん坊ライダーがいるらしいという情報自体は握っていたのだ。しかし当時の私は

「うわ〜なんか好きそ〜!って感じだけど、こんなサンリオコラボした時の相手がクロミちゃんみたいなあざとさのあるキャラに完全どハマりすることはないでしょ」とタカをくくっていた。アホすぎ。お前は条件が一致すればある程度のあざとさを喜んで飲み込みながらオタクをやるタイプの人間だよ。

ところで仮面ライダー龍騎のサンリオコラボって秋山蓮がバッドばつ丸なのは完全に確定として、城戸真司くんは主人公だけどキティさんとかじゃなくてウサハナちゃんとかコロコロクリリンとか、適度に親しみが持てるキャラとコラボしてそうな味がしませんか?しませんか。というかこれは私が東條悟を受け止めきれる度量があるのはキティさんだけだと思ってるからなのかもしれねえな…いやでも…ポチャッコとかでもいいかな…この段落で私が言っていることが一切理解できない人は一刻も早く仮面ライダー龍騎を視聴し、私を殴りに来てください。私が仮面ライダー龍騎の「ない話」を言い続けるモンスターになる前に。(もうなってるよ)

でも、知る前と知った後ではある程度ものの見え方や人間というものの受け止め方が変わってくる作品というのは確かにあって、私の場合はそれがドラゴンボールだったりワンピだったりゴールデンカムイだったり、仮面ライダー龍騎だったりするのだ。仮面ライダー龍騎を、浅倉威を知ってから急に半分寝ながら聞いてたゼミのレクチャー(メジャーな哲学思想を引きながら欲望の話をしている)を真面目に聞くようになったもんな。人間を知れば浅倉威のことが分かるようになるし、その逆もまた然り、な気がする。

私が人外キャラが好きで人外無知シチュが更に好き、というのは私のTwitterアカウントをご覧の皆さんにはある程度分かっていただけることとは思うが、これは人間ではないキャラクターの視点を一旦経由することで、一体何が特定の行動や考え方(私の関心がそこにあるので、それはしばしば性愛や恋愛に関係したものになる)を「人間らしい」ものと「そうでない」ものに隔てるのか、そんでもってその「人間らしさ」とかいうものはいついかなる時も正しい絶対の規範なのかを検討し、「いや、正しくないね!」という結論に持っていきたい気持ちに起因する性癖である。あけすけな言い方をすれば人間以外を通じて人間を知った上での人間disがしたくてたまらないわけなのだが、私は浅倉威さんに今その「人間以外」の枠を背負っていただこうとしている。しかし浅倉威さんは人間である。

浅倉威は作中で何回も「あいつはモンスターだ」「お前は人間じゃないよ」等々言われるし、対浅倉コミュニケーション的にはそれが正解の対応ではある(浅倉は自分を人間扱いしようとした相手には心を開かない)けど、自分の中にある欠如を埋めるための欲望に従って行動することそれ自体が既にとてつもなく人間的と言えないことはない。これが腕が伸びるなり肌の色が彩色なり寿命がクソ長いなり羽が生えてるなり無機物なりしてくれれば軽率に人外判定が下せるが、浅倉威さんは1977年4月10日に神奈川県は三浦半島に、人間の腹から生を受けて産まれてきた存在で、少なくとも高校に途中まではギリギリ通う程度には人間社会で生きたという経歴がある。そこに最終回までの動向を含めて考えると、なんか…人間なんじゃないか…???という気持ちの方が強くなってきた。とにかく、浅倉威を人間と解釈するにせよ人間の形をとって人間の社会に生まれたことが間違いだった人間以外と解釈するにせよ、パッと生態を見た時点で「人間とは違う」判定を下せる人外キャラを使って人間disをやるより、もう少し繊細な手つきが必要になってくることは間違いない。だから私はかつてなく人間について真面目に知りたいと思っている。それにしても、disをやるためとはいえ人間を形作るものを辿ることをオタクルーティンにしている私ってもしかして…人間が好きなのか…???(遅くない?)

 

「毎日下痢!」は普段のツイートとは別に、なんか現実で起きた具体的な出来事に対する言及をすることによって、自分の朧気すぎる記憶力を補強し、人生を秩序だったものに組み立て直すことを目的に開設されたブログだった。それが今となっては、自分の頭の中にだけ存在するフィクションのキャラクターにまつわる話を延々繰り出すことしかできなくなっている!これでは小学校高学年~中学生の頃にしたためていた日記(本当にその日自分がどのフィクションのキャラにどういう欲望を抱いたか、という話しかしてなかった)とマジで変わらなくなってしまうので即刻やめたいのだが、それは裏を返せば中学生の頃に感じていたあの、現実で起こる出来事全ての記録を蔑ろにしてもいいから文字に起こしておきたいようなパッション(快楽物質の分泌)を今の自分がフィクションから感じているということになるわけで、成長した現在となっては次にいつそんな機会が訪れるか分からないから、今はただその興奮に身を任せておきたいと思ってしまう。

オタクをやる、自分で何かを成し遂げることのないままに他人の紡ぐ物語から快楽を得ることをライフワークにするということは、快楽を感じる手段としてコスパがいいぶん消耗も早い。おまけに一度その楽さを知ってしまうと何かしら創造的な趣味を得るなりスポーツに打ち込むなり、欲望の充足に時間がかかる(=努力を必要とする)行動へのハードルがムチャクチャ上がるのである。誰だって楽して快楽を得たいし、もうその楽に快楽を得る手段を知ってしまっているとなれば、何度でもフィクションの消費に戻るしかない。先述の通り、私は小学校高学年から既にこんな感じになっていたので、当然のことながらフィクションから強い快楽を得てサイコーになる感覚も、それが落ち着いていっては耽溺できる別の何かに飢える感覚もかなり繰り返しており、今はオタク的な絶頂にいながらにして既にこの先に待っている虚無のことを心配する段階にまで来ているのである。マジでなんらかの別の趣味を1つ作ってからオタクになればよかったと思う。木工とか…木工をやれば真人間になれる気がする…(木工への絶大な信頼)

でも実際、社会が終わってて人間も何考えてるか分かんなくて気持ち悪くて最悪だっていうのに、フィクションがもたらす強い快楽で不安を誤魔化さずに人生を生きていくことってできるのか⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️できないだろ‼️‼️‼️‼️‼️傷付いてもそれでも他者と生きていくってエヴァンゲリオンみたいな(新劇と漫画版しかエヴァンゲリオン知らんが)結論に達するには私はSNSで最悪の人間に触れすぎたんだよ‼️‼️‼️‼️ああ嘘しか信じられない、マジで嘘の浅倉威さん助けてください、浅倉威さん助けてください…

 

でも浅倉威さんって死んだのでもう全部ダメらしいです。

この「フィクションのキャラクターがどんなに輝かしい過程を生きたとしても、その最終到達地点として死がある時点で何もかも終わり」とする思想のことを、私は「オタクのディアボロと呼んでいます。結果だけ見るな。

 

なんか1周年記念&30回記念なのになんかえらい暗いことになってないか?って感じだけど、この感覚は私の人生をずっと支配しているので今が特別暗い気持ちというわけでもなく、むしろ去年の1月よりは全然精神的に健康なので安心してほしい。たぶん今暇だから自分の【底】にあるものが出てきてしまっているだけなので、とりあえず今年の目標でも作っておくかな。

① 人から借りパクした漫画を読んで返す

② 過去ジャンルの全てをまんだらけで精算する

スマホのバッテリーを変えるか機種変をする

 

以上‼️借りパクっていうか人が別の人に貸す予定だったあんさんぶるスターズ(未履修)の同人誌とかも預かってるんだけどこれも読んだ方がいいかな?

意味もなくまた下痢してるけど寝ます。

おやすみなさい。

日記:その㉙

ドラゴンボール超 スーパーヒーローおもしれ〜〜〜!!面接落ちた!

サンブレイクおもしれ〜〜!!雌火竜の翼膜落ちね〜〜!!天鱗と面接は落ちた!!

 

えっ!?8月中盤!?!?!?

本当に恐ろしいことに面接に落ちてドラゴンボール超スーパーヒーローを10回観てモンハンやってフィルムレッド観てたら盆の暮れだし所持金が底を尽きていた。アホすぎ。所持金が1500円以上ある状態で映画館に入ると絶対にドラゴンボール超スーパーヒーローを観てしまうバグのせいで6~7月公開の新作映画ほとんど観られてないし、ドラゴンボールについて考えはじめたせいで私の運命の男の1人であるラディッツの人生に思いを馳せることが止められず、ここ2ヶ月は映画どころか全く読書/勉強もできていない惨状であった。お前今年も一応卒論書いて出すこと忘れてないか!?!?

 

とにかくこのままドラゴンボールとワンピースとモンハンに脳のリソースの90%を奪われ続けるのはまずい。せめて80%程度に抑えたい。流石に8月ともなるとドラゴンボール超スーパーヒーローの上映会数も減ってきて多少は心に落ち着きが生まれたので、サブスクで観られるワイティティ作品をちょいちょい観たり(『ボーイ』が一番刺さった)、積ん読を全て無視して新しく買った本をちょっと読んだりした。それでもまだ文化レベルが足りない気がする……小5から中2ぐらいの変化しかない……

 

よし!ミニシアターで映画を観るぞ!

ミニシアターではドラゴンボール超スーパーヒーローを上映していないので、他の映画を観るつもりがうっかりドラゴンボール超スーパーヒーローを観てしまうようなトラブルも起こりえない。完璧な作戦だ。親には「ハロワ行く」と伝えてあるので交通費貰えたし……

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というわけで渋谷に行き、宮益坂をオロオロ歩き、周囲で入れそうな店がベローチェしかなく、ベローチェでピーナッツバターサンドを食べた後で映画を観たよ。観てきたのはこちら、バーバラ・ローデン監督/脚本/主演の『WANDA』(1970)だ。タイトルのワンダ、というのはこの映画の主人公の女性の名前でもある。

あらすじをざっくり説明すると、夫と離婚し、仕事をクビになり、映画館で寝落ちしてるうちに財布をスられて一文無しになったワンダが、ビールを飲ませてもらうために訪れたバーでうっかり強盗の男と出くわし、その流れで共犯者として逃避行に付き合うことになる、というもの。この時代で男女の逃避行と言われるとなんとなく「ボニーとクライド」的なものが思い浮かぶかもしれないが、この映画にはそういうロマンチックさはほぼない。まあそんな映画だったらわざわざこの時代に甦らせないよな。

私はなんとなく「フライヤーの色彩がいい感じだな〜、古めの映像も観てて落ち着くしストーリーが好みじゃなくても別にいいか」ぐらいのノリで観始めたのだが、

こいつは俺だ!!!!!!!!!!!

観終わった頃にはこの感情に支配されていた。(この「こいつは俺だ」は『ゴールデンカムイ』の杉本佐一が手負いの鹿に対して言っていたやつに近いニュアンスだと思ってください)

あらすじで説明した通り、ワンダは冒頭で夫と離婚し、仕事もクビになる。ここまでだとフィクションでもそれなりに見る踏んだり蹴ったり感があるが、裁判所のシーンでワンダは家事も育児も全然うまくできておらず、それが原因の離婚であることが明らかになる。(しかもワンダはこの裁判に遅刻してきている)2人の子供の親権は夫のものになるが、ワンダはそれに反対しない。仕事をクビになったのも、「作業スピードが遅い」からだった。そして裁判所に向かうバス代も人から借りるレベルに所持金が足りていないのにも関わらず映画館に入り、そこで寝落ちして全財産をスられて無一文になる。ワンダは明らかな適性のなさとちょっとの不合理な行動によって、ドン詰まりの状況に追い込まれていくのだ。

私だってそうなるかもしれなかった!ワンダは結婚生活にも、育児にも、労働にも、ましてや犯罪行為にも適性がない。ハンバーガーを買ってくるお使いでは言われたことを何度も確認しても結局ミスするし、靴を履こうとするシーンもまず左右逆に履いてから履き直している(ここは見間違いの可能性があるかも。実は映画を観てから1週間ぐらい経っているので記憶が曖昧だ)。ワンダは日常の些細な行動でもとにかく躓きまくっている。私も同じで、不注意と記憶力の低さで自分の面倒も見られていない状態だ。今はたまたま、本当にたまたま2020年代を生きていて、大学教育を受けさせてくれる両親がいて、ある程度の授業を取ることで恋愛結婚出産は絶対の価値観ではないとか、そもそも自分ヘテロじゃないわということに辛うじて気が付けているわけだが、仮にこれで1970年代を生きていたとしたら、間違いなく辿っていたのはワンダと同じルートだ。なんか周りもやってるしそれ以外の選択肢がないからとりあえず男と結婚して出産して低賃金の仕事に就くけど、全部が上手くいかない。更に不注意で失敗する。そんでドン詰まってとりあえず流れに身を任せて更にろくでもないことになる。一応クライマックスと呼べるはずの銀行強盗に向かう途中で相方の車とはぐれて迷い、よりによって警官に銀行への道を聞くシーンで胸がいっぱいになってしまった。こいつは俺だ。70年代のアメリカに生きたかもしれない俺だ。

https://cinemore.jp/jp/erudition/2557/article_2558_p2.html

こちらの記事によると、『WANDA』という作品の下敷きには、アルマ・マローンという実在の女性の存在があったらしい。彼女はバーバラ・ローデンと同い歳で、銀行強盗に共謀した罪で懲役20年を言い渡されたとき、裁判官にお礼を言ったそうだ。恐らくそれを知った時にバーバラ・ローデンの中にも強烈な「こいつは俺だ」が生まれて、それがワンダという主人公の誕生に繋がって、そして今、約50年後の日本で留年中の大学生もその感情をワンダに感じている。

本作のラストは、結局強盗の男と一緒にはいられなくなり、本当に行き場をなくしていたところで真っ赤な服を着た女(『WANDA』の色調は淡いブルーで統一されているが、金のないワンダがショッピングモールで見つめる服には暖色が使われている)に声をかけられて入った酒場で、1人だけクソつまんなそうにしているワンダの顔のアップで終わる。失敗に失敗を重ねて特に感動とか状況の好転とかありません、なエンディングだが、私はまあまあポジティブな印象を受けた。赤い服の女がいる酒場に向かう前、ワンダはビールを奢ってもらった男と流れでセックスさせられそうになったところを拒絶し、逃走する。流されて男のいいなりになってセックスして付いていってもろくなことにならないと分かったのだ。エンディングの先のワンダは、女と自分の意思でセックスするようになるかもしれないし、暖色の服を着るようになるかもしれない。私はなんとなく、ラストの展開に人生の行き詰まりから再起しようとするバーバラ・ローデンを感じたのだった。

 

でもバーバラ・ローデンこれが遺作なんだった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!最悪〜〜〜〜〜〜〜〜!!!死ぬな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!(ムチャ言うな)

バーバラ・ローデン、この映画撮って10年後に死んじゃうんだよな…………………この時代に選択肢が限られた状態で生きるこのドン詰まり感を表現できるのすごいよ……は?死ぬな……もっと女の映画を撮れ……

これもさっきリンク貼った記事(が参照してる伝記)の話なんだけど、バーバラ・ローデンの最後の言葉は「クソ!クソ!クソ!(Shit! Shit! Shit!)」だったらしいです。クソ悔しかっただろうな〜…………ワンダの生き様に「こいつは俺だ」を感じた者として、バーバラ・ローデンに恥じない生き方がしてえよなぁ、になりました。ハナクソほじってモンハンやってる場合じゃないぞ。

蚊に乳輪を刺されたので寝ます。

おやすみなさい。

 

 

日記:その㉘

更新を怠っていたら丸ひと月経ってしまった。みなさんは5月どうだった?楽しかったか?私はこの1ヶ月間自分が一体何やってたんだか全く思い出せないぞ。(それを防ぐための日記だったのに……) とにかく記憶力がよくない。一日に3回は眼鏡をなくすし、直前にやろうとしたことも忘れるし、何回聞こうが同じミスを犯し続ける。あらゆる感情の持続時間が短い(ゆえに就活に対する危機感も長続きしない)のも、恐らく感情が発生した瞬間のことをいつまでも覚えていられないからなのだろう。

母親には「働きはじめる前にそういう部分を直せ」と言われているが、逆に22年間この調子で続いてきた「これ」ってがたかが半年ちょいで変わる特性だと思うか?そもそも明らかにあなたから受け継いだモンなのですが……自分の脳味噌のことは自分が一番よく分かっている。普通に不便だが「日常生活に支障をきたすレベル」とは言えない中途半端なこれはもうどうしようもないことで、やんわり落ちこぼれながら日常をやり過ごしていく以外に生き延びる方法はないのだ。

記憶力の悪さは、多くの場合怠惰という属性になって人格の表層に現れる。掃除しなきゃ…という義務感を忘れ、あれそれが切れた、という発見を忘れ、とりあえず目先の楽なものに手を伸ばすことが常態化するからだ。これ書いてたら三月末に行った旅行の帰りに買った飲みかけのペットボトルがまだ鞄に入ってることを思い出した。下着は3日前ぐらいにようやく思い出して荷解きできたのに…どうすればいい?この生活を……さすがに大きめの支障があれば改善のために動くこともあるけど、その「支障」のハードルがめちゃくちゃ高いんだよな(怠惰なので)…

そんなわけで「欠けたイヤホンのプニプニ(ずっとプニプニって呼んでいるけど本当はイヤーピースという呼び名があるらしい)を補充しなければ」という危機意識は私の記憶から早々に消え去り、やっぱプニプニないと片耳の音が若干遠くなるもんなんだな〜別にプニプニから音が出ているわけでもないのに不思議だな〜などと呑気に考えているうちに3ヶ月ほどの時が経過していた。それをついに友人に発見され、異常性を指摘されたのが一昨日のことである。

 

「その行為が正しいか正しくないかはどっちでもいいけど、目の前でそのイヤホンを付けられることを私が許せないから買わせて」

みなさんは「許さない」という感情から友人に物を買い与えられたことはありますか?私はあります。この友人とはかれこれ6年ぐらいの付き合いになるけどその6年間で一番心の距離が開いた気がする。有線イヤホンってだいたいカバンの中でゴチャゴチャに絡まって他の荷物に踏み潰されてるから無理やり引っ張って出そうとすると高確率でプニプニがベロッて裏返るしその弾みで取れるのもままあることだし音を聞くのに必須のパーツじゃないから補充を急がなきゃいけないという発想もなかった。それ自体が失くして当然の消耗品だから金をかける(=音にこだわる)必要も感じなかったし……

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↑その時買い与えられたイヤホン。今日届いたのに早速絡まっている。そういえばこの前イヤホンがごっちゃごちゃに絡まったまま耳に入れてたら別の友達にも驚かれたような気がするな…(曖昧)みんなイヤホンって解いてから使うんですか!?3000円する日本のメーカーのイヤホンを使うのは初めてだけど、ソシャゲのキャラの低めの声がめっちゃ響いていいな〜と思いました。両耳プニプニがあるっていいもんだね。

友人とのヒートアップした議論の後、Twitterでもアンケートを取って散々騒いだわけだが、結果はプニプニ失くし使用継続が異常:普通で7:3であった。予想通りと言えばそう。少数派なのは間違いない(なぜならこの社会はそういう怠惰さを矯正する方向に作られているから)が、決して孤立するレベルの数ではない。それが3割。

これは友人を非難するつもりで書くのではないが、あの時咄嗟によぎったのは「健常者には分からねえだろうよ!!!」という感情であった。そういう私も最初に書いた通り生活に支障をきたすレベルの特性を持っているかと言われればそうでもなく、ぱっくり分けるとしたらバリバリの健常者側だ。

だが絡まってプニプニが取れたイヤホンを放置しないこと、歯磨き粉の蓋をちゃんと閉めること、日が暮れたらカーテンを閉めること、置いたものの位置を覚えておくこと、一度点けた廊下の電気を消すこと、こうした日常の些細な動作のほとんどに成功し続けられる人々と自分を比べたときに「あの人たちは健常だ」と思うことがやめられない。マジで七割の人々はどうやってあれほどの項目があるチェックボックスを毎日概ね埋めながら生活できるのだろうか。しかもそれに+αで学業なり労働なりのタスクがあるのに!?正常に脳が動きすぎだろ!

それがままならなくとも、私は明日も時間通りにお就活イベントの会場に向かわなくてはならない。鞄にぐちゃぐちゃに絡まったイヤホンを忍ばせつつ。

 

なんか文字にすると陰鬱な感じだけど自分の頭の中にある事実を書いただけだから格別に落ち込んでるとかそういうことはないです。むしろソーシャルゲームフレイザードちゃん様が大変に愛いため元気がある。

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俺のことをお褒めあそばしてくれている……なんて偉く、正しいんだろうか。キッスの方を失礼しても?(凍傷)(ケロイド)

 

イベント素材も概ね集め終わったのでよく眠れると思います。

おやすみなさい。