毎日下痢!

毎日下痢したくねぇ〜

日記:その㉝

みなさんはこのブログがなぜ「毎日下痢!」という名を冠しているかご存知だろうか?それは、私が隙あらば下痢をしているからである。では、なぜ私が隙あらば下痢をしているのかはご存知だろうか?

 

それは俺も知らね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️冷静に考えたらなんでカレー食っただけで下痢とか1週間まるごと下痢とかしてんだ!?俺が何かしたか!?もしかして…重篤な疾患!?!?!?!?

 

という感じで猛烈な強迫観念・不安・自律神経の終了に襲われたため、それを取っ払い、ついでに慢性的な毎日下痢(正確に表記するなら毎日軟便!かもしれないが語呂が悪すぎる)を解消する糸口を掴むべく、大腸内視鏡検査を受けてきた。元々私は一度何かしらの強迫観念に取り憑かれるとそれが解消されるかその存在自体を忘れるかするまでずっとそのトピックに頭を支配されて生活が疎かになるという悪癖を幼少の頃から抱えており、流石に20年も経つと解決策として「何かしらのコストを払って不安を払拭した方が不安を抱いた瞬間の記憶が薄れるのを待つよりマシ」なパターンと「適当にやりすごして記憶が薄れるのを待った方がマシ」なパターンの見極めができるようになるのである。ちなみにこれまでの体感だと9割方前者の解決策を取ってきた。いかんせん刹那主義なもんで…

私の人生における最大にして最も不可解だった強迫観念は「親が私のことを殺そうとしている」というもので、これは恐ろしいことに小4〜中2ぐらいまでの私の頭の中にずっと蟠り、暗雲として垂れ込めていた。このブログを読めばご理解いただける通り私の親は4年の1月に「今の内定先行きたくないかも😢」と言い出したてめーのガキに留年を許し学費を50万余分に払うぐらいには私に激甘なため、どう考えても自分の子供を殺すような人達ではないのだが、なぜか当時の私はそういう不安に毎日悩まされ怯え、カットされたフルーツが出てきた時は絶対親が食べてから手をつけるとか、寝る前は「また明日」と声をかける(返答が帰ってくれば今日は殺されなくて済む気がしていた)とか、謎のルールを自分に敷いては日々の不安をやりすごしていたのである。

改めて見るとあまりにも親不孝すぎるし謎すぎてビビるが、これはたぶん「他者はみな【わたし】とは違う個別の意識を有しており、同じ意識を共有することは絶対に不可能」という創作物のテーマとしてはテッパンの苦しみというか事実が実感として自分にインストールされたのがそのぐらいの時期で、狭いガキの世界を生きている私にとっての一番身近な「他者」が両親だったからこうなった、という話なんだと思う。よく考えたら親だけじゃなくて夜中に知らない殺人犯が入ってきて殺されるみたいな妄想でも怯えてたしな…流石に自分のことを殺そうとしている(かもしれない)人達と「私のことを殺そうとしていますか?」「してないよ!」「してないのか〜!よかった!ホッ」というやり取りをするわけにもいかず、これに関しては時間が不安を消滅させるのを待つ他なかった。こういう他者への恐怖というか、クソちっちゃい脳みその中にある意識が70億分孤立している事実そのものに対する苦痛って大体の人間は部活なり勉学なり仕事なり何かしらのタスクで日々の生活を埋めて問題の画質をガビガビにして遠ざけてやりすごしてると思うんだけど、その点浅倉威ってそういう生存の苦痛と真正面から向き合って25年間全力で戦い続けて死んだからすげえよな〜(いきなり何?) いや俺は浅倉威のイライラって自分と自分以外の決定的な溝から生じてると思ってて…でもこれまで「自分」「自分ではない」しかなかった判断基準の中に代替不可能な個別の存在として食い込んだのが北岡秀一だからヤバくて….

 

すみません、死ぬほど脱線しましたが要は一度「なんか腹にヤバいことが起きているから俺は毎日下痢!なのでは?怖い!」という強迫観念に取り憑かれると本当に何も手につかないし、一応正規デスクワーク賃金労働者となった身として何も手につかない状態を長引かせるのはまずいということでさっさと病院に行って検査を受けることにしました、という話です。前置きが長すぎる。実際神経性のものにしろ「腸に何の異常もないのに症状が出ている」ってことが分からなければ過敏性腸症候群の診断は下ろせないわけで、1回どっかで明らかにしておく必要はあったんだよな。ここからようやく大腸内視鏡検査レポが始まるから、みんなもこれを見てレッツトライ!

 

①食事制限

大腸内視鏡検査をすることになった場合、検査の前日に食えるものが大きく制限される。食って良いとされるのは消化によく、食物繊維が含まれてないもの(白ご飯・そうめん・素うどん・食パンや白身魚等)に限られる。しかも食パンは食パンでも食っていいのは真ん中の白いとこだけで、耳は残せという徹底ぶり。ちなみにこの日は家に友達がお泊まりにやってきていたのですが、私がありえないスケジュール組みをしたせいで朝昼食パンを食うハメになっていました。マジごめん。腹が減りまくって本当にしんどいが(毎日下痢とはいえ普通に腹は減る)、ここで食事を控えめにしておいた方が後々の苦痛が減るのである。なぜなら、この先にはあの過程が存在しているから…

 

②下剤を飲もう

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腹の中身ぜんぶ抜く‼️下剤って地味に人生でまじまじと目にしたの初めてかもしれねえ…なぜなら、薬を使わなくても下痢は自然に出るものだから。めちゃくちゃ味濃くしたポカリみたいなこいつを120mlずつ(容器のペットボトルに目盛りがついてる)、1杯10分かけて飲み、その2倍の量の水かお茶を飲んで脱水を防ぎつつ脱糞の波を待つインターバルの時間を20分、というワンセット30分の工程を、便が透明(カスが混ざらなければいいので黄色透明でも可)になるまで朝4時からだいたい2時間繰り返していくぜ。 絶対にこの工程を経るにあたって苦痛のあまりに「いつも肛門性交の導入をテキトーにやってすみませんでした」という反省の念が湧くこと間違いナシだろと思っていたのですが、思いの外腹が痛くならず、ただ便意というか、肛門にダムが今にも決壊しそうな感覚が生じたらトイレに行って出すだけなのでそんなにキツくはありませんでした。ただ最終的に出るものがあまりにも水に近づくのでケツからションベン出てんのかいと心配になったり、便…というか胆汁入りの汁を出しすぎてボロボロになった肛門にションベンが染みる痛みで尿道にブチ切れたりすることはあります。誰の許可取って尿出してんだ?小便やアヌス染み入る水の音(松汚芭蕉)

 

③病院へ行こう

ケツ汁が透明になり、下剤がぜんぶ出きったのを確信したら病院へ行こう!(道中で万が一ケツ汁が漏れるとまずいので下は白以外の服にしよう。そもそも病院の中で下剤を服用できる病院もあるぞ)待合室でボケーとしていると看護師さんが腸の動きを抑える鎮静剤を注射をしてくれる。麻酔とは微妙に違うらしいけどこれで痛くなくなるらしいぞ。やったね!注射が終わったら更衣室に入り、上半身は普通の、下半身はお尻部分にどでけえ穴が空いている半ズボンみたいな検査着に着替える。これから肛門にカメラをぶち込もうという場所では、おしりを出した子一等賞どころか、おしりを出さねば落第なのである。ちなみに更衣室のどこにもパンツを入れられるスペースがなかったので、泣く泣くカバンに脱いだパンツを直入れしました。俺みたいになるな!

 

④肛門にカメラを入れよう

ケツ丸出し服に着替えたら、あとはもう全てを医者に任せるしかない。でもなんか鎮静剤って眠くなる?らしいし、検査台の上に寝そべったらそのうちフワフワしてきて知らん間に終わってるかもな〜…………… 

「じゃあ入れていきますね〜!」グワッ

ウワーーーーーーー‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️大画面に俺のケツ毛が‼️‼️‼️‼️‼️‼️たかだか陰毛なのにカメラ越しに見ると迫力がありすぎる‼️‼️てか全然眠くならねえどころか感覚も普通にあるんだけど⁉️

後で調べたら、眠くなる・感覚がふわふわする強さの鎮静剤は点滴で入れていくタイプのもののようで、さっき注射で済ました薬には本当に「腸の動きを抑える」以外の効果はなかったらしい。つまり俺はこれからカメラが肛門より引き抜かれるまでの間ずっと意識覚醒・感覚アリの状態で過ごさなければならないということです。何かしらを塗られた肛門にカメラが割り入ってくる瞬間、本当に鈍い違和感しかなく思わず「おわぁ…」と声を出したら横にいた看護師さんが「わかります…」と言ってくれた。ありがとう。「ぐっ…」とか「う…」じゃないんだよな。この感覚は。

あ〜でも腸の動きが抑えられているだけあって、基本的にはなんか細長いものが腹の中を移動している感覚だけがあるな…って痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️急に何⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️ 「ごめんなさい、S状結腸のところは曲がってるのでそれを真っ直ぐにするとどうしても痛いんですよね〜」

S状結腸って…ネットで読むBL小説のクライマックスに出てくるアレじゃん!!!!!!!いや痛えよ!!!!!!!!煽り抜きで挿入っちゃいけないところに挿入ってるよ!!!!今すぐ抜け!!!!!!!とにかくS状結腸にものが通るのは死ぬほど痛く、なんかずっと「あばばばばばばば」みたいな呻きを上げていた。ガチで痛いときって「痛い」って言葉が出てこねえんだよな。痛みの発生源が自分でコントロールできないから、「い」から始まって「た」を経由して「い」で終わるビジョンが見えない。S状結腸、今まで気軽に消費してすみませんでした。俺はもう…二度と抜かねェから!!!!(カスのゾロ?)抜くにしても子宮脱とかパイズリでなぜかパイズリやってる側が感じてるぐらいのリアリティガバガバ表現として受け止めた上で抜くから!!!!(カスのゾロ?)

S状結腸を乗り越えた後はだいぶマシになり、あとはひたすら画面に映し出される臓物のピンク色と胆汁の泡(あぶく)の虹色のマリアージュ楽しむだけでした。異常所見ナシとのことです。よかったな。

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帰りにもらった臓物の写真を見せたら親が喜んでいた。なんでこんな感じの人に殺されるとか思いこんでたんだ…胃の状態が良いようで何より。

強迫観念も喉元を過ぎれば何とやらで、医者の説明を待つまでの間、検査を受ける前はあれほどビビって撮り溜めていた排便の写真を粛々と非表示にする作業に勤しんでいた。さようなら、きっとお前たちを二度と見返すことはない……

 

「腸に異常な所見がないってことは結局この腹痛と下痢は神経性のもんってことでいいんですかね?最近腹の左上らへんが痛くて…」

「いや、その位置の痛みだと腸じゃなくて胃ですね…念の為ピロリ菌検査受けてみます?

 

え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜⁉️⁉️⁉️⁉️こんな思いしてまだ毎日下痢!の原因がわかんねーの⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️ しかも今度は胃⁉️トホホ〜!もう強迫観念はこりごりだ〜〜〜〜〜〜〜!!

 

 

アイリスアウトしたので寝ます。

おやすみなさい。