毎日下痢!

毎日下痢したくねぇ〜

日記:その⑫

ここ最近は朝起きた時だけ肺が痛い&咳が出る(一定時間が経過すると収まる)という症状に見舞われて不安になっている。この場合風邪薬を飲んだものかよく分からないから嫌だよな。

昨晩姉と通話して、正式に内定が消失したことを報告したところ「2回もやる以上は真面目に調べてちゃんとやれ」(正論)と強めに釘を刺され、その後は自分の計画性の無さやら衝動性やら真面目に働くこともできなければ思い切ってレールを踏み外すことを楽しめる胆力もない中途半端な小物ぶりについて思いを馳せるにつれどんどん不安になり、3時までずっとこの顔↓になっていた。

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なんでアニメのキャプ画なんか使ったのかというと、『逆転裁判3』を進めたことによってこのシーンの正式な文脈が分かるようになったからである。ヤバい絵面だけど一応こうなるに至る流れがあるんだよ。そもそも知らない人にはこの画面に写っている人物が成歩堂龍一であることすら分からんかもしれない。

 

とにかく今は自分がADHDでもなければASDでもなく、毒親育ちでもなければ鬱病でもない、何も問題のない環境でぬくぬくと育ってきた割にタスクから逃げることにかけては一人前のしょうもないクズであるという事実を認識する度にベッドで成歩堂龍一になっています。

 

こんな感じで不眠になったり猫を触ったりしていたら土日が終わりそうになっているが、今日はやるべきミッションを果たした。私が4月から就労すると信じてやまない祖父母に現在の状況を報告するのだ。母方の祖父母は徒歩5分ぐらいの場所に住んでおり、孫のやることはだいたい全肯定である。しかしいくら孫可愛さで目が眩んでいるとはいえど、流石に無職留年となれば怒られが発生してしまうのか……?

 

そんなことはなかった。何がなんでも孫を全肯定してくるよこの人たちは!

もらった勉強机にエロゲを並べているようなクソ孫による「内定決まってからずっと本当に自分に合った仕事なのか悩みがあって、周りの色んな人に相談してもう一年就活頑張ってみるって決めた」とか「企業研究をしっかりやって自分の適性を見つめ直しつつ、もっと勉強して卒論もアップデートも重ねていく勉強の年にするつもり」とかいった現実を限りなく自分に都合よく脚色したペラい言い訳を祖父母は真剣に聞いてくださり、マジで罪悪感が無限湧きであった。とにかく全面的に私の行動を応援してくれるそうです。申し訳なさすぎるな……

 

私「ま〜とにかくそんな感じで卒論も就活も全力で頑張るわ〜」(大嘘)

祖父「そういえば孫ちゃん、卒論で「ジェンダー」について書いてるんだって?

私「うん……?」

祖父「実は今朝の新聞でそういう記事があったんだよ!参考になるかと思って!!」スッ……

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ゲーーーーーーッ!!産経新聞のコラム!!

もう見出しの時点で「うん……」という感じだが、ざっくり言うと「普通の苦しむ人々」こと経済的弱者こそ「真の弱者」(?)なのであって、「左翼」は個人的な問題(?)であるポリコレに傾倒してて「真の弱者」を救おうとしてないからダメ‼️ってことが言いたい記事らしい。

いや〜経済弱者とマイノリティ属性(女性・トランスジェンダー・在日外国人等々)は普通に両立しているしそれらの要素が絡み合うことで余計に差別構造から抜け出しにくくなるんだから両方解決してかなきゃダメだろまず……てか「真の弱者」ってマジで何ですか?

産経新聞ってこれまでの人生で読んだことがなかったんだけどこんな感じなんだね。いきなり「左翼は〜」とか「真の弱者」とか言っててめちゃくちゃ驚いた。ていうか私が小学生〜中学生ぐらいまでの間は祖父母宅の新聞って毎日だったと記憶しているんだが!?コラ〜〜‼️‼️歳を重ねるにつれて右傾化すな〜〜‼️‼️😄☝️💦

 

ただ祖父母は「ポリコレ」とか「ジェンダー」とかそういう文字列を見て「孫の卒論に関係があるかも」と思ってこの紙面を差し出してきただけらしく、この文章をしっかり読んだ上で内容に賛同しているわけではなさそうだったので、一応「この人と私の思想は真逆だよ」と何回か念押ししておいた。

 

いきなりの保守思想コラムにビビり散らかしたものの、その後も語らいは和やかに続いたわけだが、気が付いたら私の個人的な望みで先生に留年させてほしいとお願いしたと伝えたのが、祖父母の認識ではいつのまにか孫が優秀すぎるから先生に引き止められて留年したことになっていた。孫を思う祖父母の感情というものは時に現実さえも簡単に歪めるものらしい。私は大学1年生の春学期に勉強を真面目にやらなさすぎて第二外国語の単位を全部落とすという大ポカも大ポカをやらかして1年半まるまるスペイン語を学習するはめになったのだが、その時も祖父母は「孫はスペイン語が得意だったからたくさん勉強した」と記憶を書き換えていた。恐らく「孫」の後に何かしらの単語が入力されると、それが全体としてどんな文章であれ自分たちに都合がいい情報へと自動的に変換されて脳に出力される仕様になっているのだろう。コラ〜〜〜〜‼️‼️‼️右翼だからって孫まで歴史修正すな〜〜〜‼️‼️‼️‼️‼️😄☝️💦💦

 

そんなこんなでとにかく疲弊したが、帰り際にもうひとつの「お土産」が待っていたので元気いっぱいになった。

5万円くれた。

左手には産経新聞、右手には明らかに3枚以上は札が入ってそうな重さの茶封筒(お年玉をもらう身分の人間は紙幣数枚の重さの違いも感知する)を握りしめつつ、そりゃ保守思想にもなるよなこの状態のままでもなんも困んねえし豊かなんだもんな……と思いに耽りながら帰路についた。つくづく象徴的なお土産だな。

 

じいちゃんばあちゃん、私は2人がくれたお金でしっかり勉強して立派な左翼になるよ。

 

おやすみなさい。