毎日下痢!

毎日下痢したくねぇ〜

日記:その㉜

ヒュ〜〜〜〜ッ‼️‼️金がねえ‼️

なぜなら、アルバイトのシフトを切られまくっているのに遊び呆けているから…これに関してはクソ舐めシフトを提出している私が悪いのか、これまで通していたはずのシフトをばんばか切りはじめたバ先くんが悪いのか分からないが。

しかしオタク趣味というものは往々にして金がかかるもんである。幸いなことに私が現在感受性のほぼ全てを吸われている作品『仮面ライダー龍騎』は、なにぶん20年前の(建前は)子供向け特撮であるため昨今流行りのぬいぐるみなりおまんじゅうなりランダム商法なりとは「基本的に」無縁だし、私もそこまでグッズ欲がハチャメチャに強いタイプのオタクであるという自認もない(同じ絵柄のグッズは1つ持っていれば充分)ため、ここまで仮面ライダー龍騎が原因で致命的な金欠に至るということは起こっていない。起こってはいないが、そういう物欲が人並み程度で済んでいるオタクにもコントロールしようがない欲望というものが一つだけある。

それは情報欲だ。

20年前の特撮にまつわる情報が掲載された本、絶版になりすぎ&情報がバラバラに開示されすぎ〜〜〜〜〜〜〜〜〜‼️‼️‼️

人は、単に物語の筋書きを追うだけではなく、その作品を構成する何かの要素について深く知りたいと感じた瞬間にオタクになる。つまりより多くの情報を得たいという飢えこそがオタクをオタクたらしめる根源的な欲求であり、好きな作品にまつわるソースのしっかりした情報は、それを満たしてくれる貴重なエネルギーなのである。でも仮面ライダー龍騎だとその欲を満たすのがクッッッソ難しい‼️‼️SNSどころかインターネットの普及率もそこまで高くない時代なので、情報源は基本的に紙ベースのものに頼るしかない。それもなまじメディアミックスを前提としているジャンルだからか雑誌に写真集に子供向けの絵本にと、とにかく関連書籍の数がバカみたいに多くてどこに何が書いてあるのか全然把握しきれないのである。しかも一部を除いてどれもこれも絶版。いや分かる、たぶん芸能活動もうやめちゃった役者さんのムニャムニャとか、東映バンダイの権利のムニャムニャとかがあるから復刊が難しいんだと思う。でも写真がほとんど使われてない、テレビスペシャルのコミカライズ版とかだったら…????

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ゲェーーーーーーーッ‼️バイトの給料2ヶ月分‼️

このようにびっくりするぐらい高騰しているか、そもそもインターネット上に一切出品されていないかのどちらかになってしまう。そこにまだ見ぬ「情報」が存在していることが分かっているのにそれがいつまでも得られない状態が続けば、私はそのうち飢餓状態になり、2ch龍騎感想スレやアニオタ@Wikiピクシブ百科事典やYouTubeの反応集みたいなカッスカスの情報もどきから与えられる偽りのぬるい快楽を貪り続ける怪物になってしまう!嫌だ!怪物にはなりたくない!もう遅いかもしれないけど…

 

もうこのまま怪物になる未来しか残されていないのか?という思いを抱えたまま、ろくにレビューシート出してない講義の試験をダメ元で受けてから後輩と飯を食っていた時、転機は訪れた。

 

「それ国会図書館行けば読めるんじゃないですか?私そこで吸血鬼すぐ死ぬ読んでる人見たことあるし」

「ジャンプとかわりと読んでる人いますよ!」

 

国会図書館国が運営している図書館だから、当然この国で作られた本という本が全て網羅されていてもおかしくはない、というかそうでなくては困る。国会図書館は大昔に姉の卒論の資料集めをした時にカード作ったきりな上にカードの色彩が眼科とか歯医者でもらうそれと酷似していたためにバッチリ紛失したままで、つまりそれは私自身の卒論ではマトモに資料集めをやってなくてマジでカスということを意味しているが、この際関係ない。国会図書館に行けば怪物になる前に、しかも財布を痛めることなく仮面ライダー龍騎にまつわる情報を得ることができるのだ。やったーーーーーー!!!それにしても、本当に私は他人が与えてくれる知恵がなければ何もできないんだな。後輩たち、こんなバカに知見を授けてくれてマジでありがとう。愛しています(激重)。

 

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国会図書館に着弾‼️‼️‼️‼️‼️

国会図書館、中にお弁当屋さんとか喫茶室があるのめちゃくちゃいいな〜!これから【情報】の波によって何も喉を通らなくなる可能性を見越してミートソースパスタを喰らいました。600円台で食えるし具たっぷりで美味しいので助かる。しかし実はこの喫茶室に辿り着くまでに、字が汚すぎて書いたのとは違うメールアドレスが登録されていたことに気が付いて修正するという作業を行っていたため、既にだいぶ体力が削られています。漏れは本当に辿り付けるのか…?仮面ライダー龍騎の情報に…

 

 

①本を受け取ろう

国会図書館は一般の図書館とは異なり、個人に対する本の貸し出しを行っていない。その代わりに、普通の図書館には置いてないような本(つまり仮面ライダーのムックとかである)も、申請さえすれば館内で自由に閲覧することができるのだ。本館に入るとまずパソコンの群れが目に入るので、そこに利用者カードを置いてログインして検索をかけ、目当ての本があったらリクエストをすると、そのうちカウンターに本がやってくるらしい。すげー!踏む手順が多くて更に体力が削られてる‼️よし‼️早速リクエストしたぞ‼️

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さっきも話題にあげた、ネットで48,187円になっているTVSPのコミカライズ版仮面ライダー龍騎 13RIDERS THE COMIC』と…

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これ。これ何…?

仮面ライダー龍騎、恐ろしいことにキャラクター単体(この写真集は仮面ライダーとしての「王蛇」と変身前の役者が演じる「浅倉威」の両方にフォーカスを当てたものなので厳密に言えば単体ではないかもしれん)ごとに文庫サイズの写真集が出ており、この『王蛇as浅倉威』はその浅倉威バージョンなのだが、当然のようにバリバリ絶版なうえインターネットのどこにも出品されていない。この本の存在を知った時、この地上にかつて浅倉威/仮面ライダー王蛇の顔面博覧会本があった事実に対する喜びよりむしろもうそれを手に入れられないことへの絶望と、発売当時に入手済みの人間共に向けた嫉妬で魂が黒く染まったものだが、今日を限りにそんな苦しみとは無縁になることができる!そうこうしてる間に本がカウンターに届いたらしいので取りに行って…

ウワーーーッ‼️‼️‼️司書さんが浅倉威の顔面堂々表紙印刷本を俺に手渡してくる‼️恥ずかしい(浅倉威ではなく俺が)‼️ 図書館司書という仕事がこの社会の知を守る上で必要不可欠なのは百も承知なんだけど、この「リクエストされた本を出して利用者に受け取らせる」過程はなんか…そんなに頑張らなくても自動化できそうじゃないか!?してくれると…魂が削れなくて助かる…!

 

②本を読もう

何はともあれ無事に本を受け取ることができたので、閲覧室に移動して本を読むことにする。閲覧室以外にも本を読めるスペースはたくさん用意されているが、閲覧室は机があるからメモを取りやすいし、全席にコンセントがついていて便利だ。早速読んでいきますが、そもそもこのブログの読者層(私のフォロワー)の大半が本編を見てない仮面ライダー龍騎の関連本の詳しい内容についてここで書き散らしても仕方がない気がしてきたな。ざっくり終わらせていこう。

コミカライズ:関東拘置所にいる時の浅倉威さんの拘束具がかなりケレン味の強いものに変わっている。浅倉威さんが集団行動をする。浅倉威さんが花柄シャツを着用する。「友情ゴッコはそこまでだ!!」という知らないセリフを言う。戦いが終わる/戦いを続ける の2つの結末が用意されているが、戦いが終わる方のエンドでは無期懲役の判決が下りていた。妥当〜!!!

 

写真集:「浅倉威さんの顔は美しい」という事実が濃縮されて暴れ狂うページの連続に、なんか妙なキャプションが被さって訳がわからなくなってしまったため、言語で感想を表現することができない。これを書くにあたって読みながらノートに取っていた(スマホでメモを取ると盗撮してるみたいに見えて嫌だったからだ)メモを見返していたが、本編を映像で見ている限りではどう見てもネタだったシーンが静止画で見ると絵画にしか見えないことに動揺し、「だまされるな」と走り書きしていた。

ハァ…ハァ…濃い…‼️‼️‼️‼️特に写真集の方……!こんなにも濃くて素晴らしいのに、これらの出版物の所有権は私でなく国の方にある…!!普通ならこの事実に膝から崩れ落ちているところだが、意外なことに私は冷静だった。なぜなら、図書館には複写システムというものが存在しているからである。

 

③複写してもらおう

複写サービス!本の指定したページをコピー取ってもらえるやつ!これならどんなに絶版だろうが関係なく、自分用に情報を保存することができる。ただ、国会図書館だと複写でも踏む手順がけっこう多くて、まずコピー機の近くにある紙ペラのしおりを複写したいページの始めと終わりに挟む→端末(PC)で複写したいという旨を申請→近くのコピー機に利用者カードを置いて複写の申請書を印刷→申請書に何ページから何ページを複写したいのか記入…という、なんかアナログとデジタルを行ったり来たりする作業を行わなくてはならない。やることが多いよ〜〜〜〜!でも永田町くんだりまで来て浅倉威情報を手にせずにすごすご帰ることなどできない!頑張って申請書を書こう!

あっページ数制限あるのか…10冊合計150ページまでね…コミカライズは浅倉が出てるページだけでいいから15pぐらいで済むけど、写真集はこれ全編浅倉だから全部複写したいんだよな。合わせた時にオーバーしないか心配…っていうかこれ写真集だからページ数表記が存在しねえ!

というわけでコピー機の前で泣きながら写真集の累計ページ数をカウントする人間になった。迷惑だからどいた方がいい。

 

申請書ヨシ、本ヨシ、しおりヨシ、利用者カードヨシになったので複写カウンターに行こう!当然カウンターには司書さんがいるので、どこからどう見ても仮面ライダー龍騎の浅倉威が好きなオタクであることが他者にモロバレの格好になってしまうが、勝利に犠牲は付きものなのでこの際気にしないようにしよう。

ウワーーーッ‼️司書さんが写真集を最初から最後までめくってページ数を確認している‼️あんなページもこんなページも業務的な視線に晒されている‼️恥ずかしい(浅倉威ではなく俺が)‼️いやでも150ページはオーバーしてなくて…2回ぐらい数えたので…

 

 

「お客様すみません、こちらの本(王蛇as浅倉威)なんですけど…」

「こちらの本、すごく権利関係が複雑な本になってまして…そもそも複写のルールとして、本全体の半分以下までしか複写できないんですよ」

「で、こうした(けっこう浅倉威があられもなくなってる写真が掲載されたページを開く)写真集のどこまでを内容に含めるかというと、「デザイン性が存在しているか」が判断基準になります。この本の場合、デザイン性が存在していないと判断できる奥付を除く99ページの半分の約50ページ、が複写の対象に」

普通はなるんですけど、この本、途中からインタビューに切り替わってますよね?インタビューは、インタビュー単体で一つの著作物という取り扱いになるので、インタビュー部分も全体の半分までしか複写できないんです」

「あと、こうした写真集(次々と捲られる浅倉威と王蛇の写真)に載っているような、鑑賞性の高い写真は、まるごと一枚複写をお取りするということができなくて…例えば…そうですね、こういう(ライドシューターに乗った仮面ライダー王蛇がミラーワールドに入ってきたときの写真が見開きで掲載されたページを開く)2ページにまたがって掲載されている写真でしたら、人物が大きく写っている側のページを選んでいただいて複写をお取りするということができるんですけど…どうしましょうか…?」

 

 

 

 

ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️ウワーーーッ‼️

 

恥ずかしすぎる(浅倉威ではなく俺が)‼️司書さんにものすごく申し訳なさそうな顔をさせてしまったが、どう考えても複写のルールを把握していなかった私が悪い。そりゃよく考えてみたら全部コピー取れちゃったら誰も本なんて買わんわな…司書さんからすれば私はどう見てもルールガン無視で写真集まるごと複写して持って帰ろうとしたクソバカでがめつくてスケベなオタクであり、実際のところそれは混じり気ナシの真実であるため、本当にどうしようもない。みんな!俺みたいになるな!このブログを書いている目的は、皆さんに俺のような人生を送ってほしくないからです。

 

その説明を受けた段階で完全に心が折れたので複写はコミカライズの方だけ取ることにして、また羞恥に苛まれなから本を返却して、その日はすごすごと国会図書館を後にすることになった。外に出た段階で既に日はとっぷり暮れており、己の愚かさに打ちのめされた私の前に、国会議事堂だけがただ煌々と白く照らされていたのであった。

ボーッと突っ立ってんじゃねえよ‼️バカ国会がよ‼️バカにしてるのか‼️バカにしてるのかこの私を‼️その気になればお前んとこで野糞だって出来んだぞ私は‼️バカにすんな‼️バカに…

ウワーーーッ‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️

 

マジで疲れたので寝ます。

おやすみなさい。

 

 

 

(余談だが、国会図書館での複写はサービスは有料である。白黒でA4見開き一枚30円、カラーで100円ちょいかかるのだが、もし王蛇as浅倉威をフルで複写してもらっていた場合、単純計算で少なくとも5000円はかかることになり、結局所持金が足りなくなっていた可能性がある。つまりどう足掻こうと私が国会図書館で恥ずかしい思いをする運命は確定していたのだ!トホホ〜!)