日記:その⑳

ウオオオオオーーー！！！！書いたぞーーーーーーー！！！ESの……締切をメモにまとめるやつを！！！！

自分をADHD(傾向)だと信じたくてやまない健常怠惰人間のご多分に漏れず、私にとってはタスクが存在する事実そのものがストレスだし、タスクの詳細を確認することは更に超ストレスである。正直実際に書くよりもESの存在に向き合ってパソコンを出すまでの過程の方ががよっぽど苦痛かもしれない。でも頑張って今日は色んな企業のホームページを見るなどして締切を可視化する作業を行った。偉すぎるだろ……

一応去年も就活をやっていたので、書いたESの内容をそのまま自分だけのLINEグループに貼っつけて保存してはいた。同じ業界の別の企業に転用したり、Web面接で話す用のカンペ代わりにしたりといろいろ活用していたが、改めて見返してみるとエピソードの弾数が異常に少ない。だいたい読んだ上で原因を振り返ってみると、

・記憶力が低いのでエピソードの引き出しが無

・1から嘘エピソードを語りきれるほど頭がよくない(1を100にする嘘や繰り返し言いすぎて自分の中でほぼ真実になった嘘に関してはその限りではない)

・学生時代にやったこと候補がサークルとバイトの2択しかない 

といったことが挙げられると思う。特に最後が最悪で、企業によっては｢学生自体の取り組み｣と｢所属団体でのエピソード｣と｢リーダーシップを発揮したエピソード｣と｢自己PR｣の4項目をそれぞれ別に聞いてきているところに対して、サークルとバイトの2つだけでどうにか回そうと試みる地獄の中身スカスカ人間露呈ESが生み出されることになってしまう。それだけはなんとしても避けたい。

1から嘘を捻り出すのは難しいし、かといって同じ所属の話を変奏するのも経験の貧しさがモロ出しだし……と悩んだ末に、結局去年は具体性を排してなんかフワッとしたことを書き、それをコミュニケーション能力(言うことに困ったらとりあえずコレみたいなとこある)に結びつけた雑自己PRを生み出したのだが、それをこの前然るべき就活支援機関に持っていって添削してもらったらボコボコにダメ出しされた。トホホ！

｢具体的なエピソードがないと○○さんの人格が全く見えてこないので、人事の人に｢会いたい｣という気持ちが起こらないと思います……｣

そりゃそう！！！いや、そりゃそうなんだけど人格もそれに伴う｢具体的なエピソード｣も存在しないから困ってここに来てるんだよ！！！！

ていうか就活支援機関ならその捏造から手伝ってくれるんじゃないの！？！？と思っていましたが、ここの人々の役割はあくまでも｢添削｣であり、具体的なエピソードは自力で捻出していくより他はないらしい。そもそもこの人たちもほとんど就活の先生みたいなもんだし、あけすけに自分の内情を説明したら怒られが発生するかもしれないんだよな。怒られだけは絶対に嫌だな、ただでさえ死ぬほど嫌なことに取り組んでいるのに怒られるとか意味が分からないので…… というわけで締切が着々と迫る中、ES執筆は無事に暗礁に乗り上げています。俺みたいになるな！

こんなウンコみたいな状態でも、わざわざ内定を消して何かしらを書いて何かしら別の場所で働こうとする活動に回帰しているのは、先延ばし癖ももちろん(それが八割)だが、どうせ働かされるなら営利目的よりかはある程度公益性のある事業を行っている集団に所属したいという気持ちが強くなってきたことも理由の一つとしてある。要するに自分の関わる仕事の使用価値を重視したいということなのだが、じゃあエッセンシャルワークとかに従事すれば？になると、それはまた違うというか、現時点で低賃金重労働が確定している領域に足を踏み入れるとなるとさすがに我が身可愛さが勝るというか……

こうして文章に起こしていくと、本当に自分が見下げ果てたうんこ野郎であることがモロ分かりになり、全てのフォロワーに嫌われるのでこの辺にしておこうかな。畜生‼️できる限り楽して社会をマシにしている安心感を得てえよ‼️(フォロワーが減る音)

しかもこの｢できる限り楽して社会をマシにしている安心感を得たい｣欲を満たせる理想の職場をフィクションの中に見つけてしまったからいただけない。

こちらの『ボーイフレンド演じます』(アレクシス・ホール、金井真弓訳)は、有名ロックスターの息子としてパパラッチに追われる日々によって精神が荒み、セルフネグレクト状態に陥った主人公が職場から｢マトモな交際相手を見つけないとクビ｣と宣告され、全くソリが合わない高身長イケメンベジタリアンエリート弁護士に偽のボーイフレンドになってもらうところから話がスタートする良質なゲイロマンス小説なわけだが、その主人公の職場というのが｢フンコロガシの保護を目的とした慈善団体｣なのである。

主人公は寄付者を繋ぎ止めておく営業マン的な役割を任されているが、彼の同僚たちはフォロワーが137人しかいない公式Twitterアカウントのパスワードを忘れてパスワードをメモした付箋を失くしたあとで98文字あるハッシュタグでツイートを試みたり、サボテンに水をやったりして過ごしているのだ。最高の職場じゃないか！マジでどんな無能でも(主人公の同僚たちは本当に全く仕事ができないが、それを恥じてはいないし職場もそれを受け入れている)受け入れてもらえて、一応ギリギリで社会的な意義も存在している仕事場で私ものんべんだらりと働きたすぎる。頼む！Excelでギリギリ表は作れるようになったし表からグラフも生成できるようになったから！

それはそれとして、『ボーイフレンド演じます』は傷付けられた(ている)せいで素直になれない男性同士が皮肉をガシガシ飛ばし合いながら相互ケアによって救われていく過程が非常に良いし、登場人物も全体的に尖っていて面白いので皆さん読んでください。

そしてフンコロガシの保護を目的とした慈善団体の働き口があったら紹介してください。

おやすみなさい。

日記:その19

今朝、ジェルと素爪の間に髪の毛が挟まって最悪なことになり、そろそろ潮時かと思ってネイルを取ってきた。このブログを最後に更新したのがネイルを施された日なので、私はネイルを付けてから外すまでの約2.5週間丸々更新をサボっていたことになる。その間何をしてきたのかというと、レゴランド(セキレイが多い)に行ったり、石垣島(ハシボソガラスと猫が多い)に行ったり、アフタヌーンティー、スイーツビュッフェに3回行ったり、ワクチンを打ったりとまるでこれから卒業する以外にやることがない学生のような享楽に溺れていたのだが、いかんせん目の前のことを楽しむのに集中していたのでその記憶をわざわざ文字に起こすのがめんどくさくなってしまったのだった。それに加えて旅行中に戦争(というか侵略/虐殺)が始まってしまったので、狂った権力に人間が殺されようという時に旅行を楽しんでいる話をする気にもなかなかならず、更新をする気が全く起こらなかったのである。元々日記を書くことで人生を秩序だったものにすることが目的だったのにここ最近の生活は全く秩序だってないし……

でも最近、一つだけ秩序っぽいことを始めた。この前入れなくてUターンした近所のパソコン教室に通い始めたのである。近所にはパソコン教室がいくつかあって、超大手のところと地域密着型の小規模なところの2つの体験レッスンをやってきたのだが、どちらも男性講師がタメ口で指導してくるという問題を抱えていた。しかしまあ金を払っているとはいえ教師と生徒の立場であるわけだし、というかほぼこの2択だからタメ口指導以外の選択肢ないし……と色々考えて、超大手の方は指導してきた講師が不織布マスクしてなくて怖かったので小規模な方に通うことにしました。なんて消極的な選択なんだ……でもパソコン教室って基本スペースが狭くて人間同士の距離が近いからコロナ対策は徹底してもらわんと困るんだよ。不織布マスクしろ！！！！！！！

パソコン教室ではExcelの勉強＋タイピングを習うことになった。自慢ではないが、私はExcelが本当に全くどうしようもないぐらいできない。どのぐらいできないかというと｢ここにセルを5行ぶん足してみよう！｣みたいな課題で詰むぐらいできない。高校の頃の情報の授業でほんの少し触ったっきりで記憶はほとんど風化しており、その授業でも関数が出てきた瞬間に脳が理解を拒みはじめた覚えがある。この前もサークルの作業でExcelの表を見る機会があったのだが、友人たちがすいすいと表の編集をしている横で私はただ無意味にセルを青く塗りつぶしていた(しかもその消し方がわからなくて放置した)。こちらも使いこなせているとはとても言えないパワポやWordとは操作感覚がかけ離れすぎていて、このままではExcelの表に破壊と無秩序をもたらす怪物として企業に解き放たれることになってしまう。さすがにそれは避けたいので、昨日もがんばって表を作っていたのだ。まだまだ単純なやつだが、ちゃんと自分の手で一から表が作れるようになってきた。セルを青く塗りつぶしていたところからすれば随分な成長である。

あとタイピングの練習してて気がついたんだけど、(これまた私はタイピングが絶望的に遅い。キーボードを見て画面を見ない｢逆ブラインドタッチ｣を習得していたが、やっぱり遅いのでなんとかしたかったのだ)各指バラバラのジェルネイルをしていると精密動作性が落ちる代わりに一本一本の指をちゃんと認識できるので練習には便利かもしれない。

ちなみに、自分のカスのExcelスキルについて姉に話したら｢慶應は文でも一般教養でExcelの授業あったけど早稲田にはないんだ笑｣ といきなりマウントを取られて泣いてしまいました。完全敗北！文化構想学部、とにかくカリキュラムの自由度が高くてやりたいことが特に決まってない人間にも向いているが、そのまま専念することが特に決まらないまま卒業してしまうことも十分可能なため、上手いことやらないと私のように中身カスカスで何一つ極められたことがない上に実務スキルも有さない、学歴の字面だけ(といっても世間には早慶卒とその上の新卒なんか無数にいるわけだが)がまともそうな怠惰なカスが生まれてしまうのだ。マジで俺みたいになるな！！！！！！！！

というわけで就活っぽいことは全くやっていないし、今は石垣で食った山羊刺しにあたって毎日下痢！になる恐怖で頭がいっぱいでそれどころではない。(ヤギも含む一部の動物の生肉に含まれるカンピロバクターの潜伏期間は2～7日と長いのだ。全く安心できない) ビビるなら最初から食うなという話なのだが、私は刹那主義者だから食欲とその場のノリには勝てないのだ。身が締まっててけっこう美味かったよヤギ肉。

それにフレイザードちゃん様も｢バクチは外れたら痛い目みるから面白い｣とおっしゃってますしね。まあこのセリフはそのバクチに負ける前フリなんだが(2回目)。うおおおお〜〜〜！！！！！こんな形でタイトル回収したくねえ〜〜〜！！！！！

しかしこのまま何もしないのは留年した意味が無になって本当にマズいので、気分を上げるためにドラゴンボール仕様の手帳を買った。カバーはいくつかの道着モチーフの中から選べるし(レッドリボン軍のやつもある)、中身もかなり本格的なのでファンの方にはかなりおすすめ。

カレンダーにちりばめられた本編の名シーンとか扉絵もいいけど、後ろの方にある｢フリーの方眼紙になってるページ｣がドラゴンレーダー仕様になってるのが細かくて特によかった。思いついた人ニヤニヤだったろうなこれ。4月からはこの手帳と一緒にがんばるぞ〜〜〜！！！！！！！！うん！！！頑張るぞ！！！！4月から！

まあ本当は買うつもりなく｢こんなの出てるんだ！｣と手に取ったらネイルサロンで付けてもらったハンドクリームの油が表紙にべったり付着する事故が発生したから買い取ったんだけども。無職に2400円は手痛い出費である。手帳ってこの薄さでなんで単行本並の値段するんだ！？中身白紙なのに！？！？まあオタクとしてもクオリティの高いコラボグッズはちゃんと売れた方がいいと思うし結果オーライだね。とにかくこの手帳を携えて人生をやっていく心構えができたので、これを読んでるみんなはカンピロバクターが俺の腸で暴れないように一緒に祈っててくれ。

ちなみに今の段階で既に便がゆるい。

おやすみなさい。

日記:その⑱

無職だろうと飯がうまい。サ店のドライカレーが非常にうまい。

爪がかわいく、強固になった日には尚更うまい。

というわけで、今日は人生初のネイルサロン体験記です。なんか急激に｢躁｣の気が近づいてきたときにバイトが飲食でネイル禁止であるにも関わらずネイルサロンの予約を入れてしまった話はすでに書いたが、よく考えたら最近はメチャクチャにシフトを切られまくっている(私は何よりも己のQOLを重視する人間なので平日の10:00-16:00とかクソ舐めたシフトばかり申請する)ため、案外ネイルを施されてもひと月ぐらいバイトに行かない時期が発生するかもしれないと踏んで、キャンセルせず向かうことにしたのだ。というかその気になればonedayネイル隠しとかで隠せるしな……ちなみに私はバ先の社員の目を誤魔化すため、セルフネイルの上からCANMAKEのコンシーラーを直塗りして何とかしようとした前科があるのですが、当然そういう使い方をするためのものではないので爪に塗ると簡単に剥げるし服に一度付着すると全然落ちないのでお勧めしません。飲食なのに茶色のシミが付いた薄汚れたエプロンで給仕する人間になるのでどちらにせよ怒られは発生するしな……

何はともあれネイルサロンである。施術には2時間かかるらしいので事前にトイレに行っておこうと思い、近辺の比較的デカめの店のレジで｢トイレどこですか？｣って聞いたら｢トイレはご用意がないですね……｣と返されて300円をただ失っただけで便意は据え置きになったりはしたが、とりあえず予約した時間通りににネイルサロンに到着した。ガチガチに緊張している無職を温かく迎え入れてくれた上に、事前にトイレにまで行かせてくれるネイリストさん、愛。まあ客に漏らされたら漏らされたで困るもんな……

そもそもコミュ障ゆえに自分の頭の中のイメージを会話で伝えることがヘタクソな上にネイルのことがな〜んも分からんので、今回は色味の希望と平面っぽく(立体的なパーツが多いと誤魔化しがきかなくなるので)という要望だけ伝えてあとは全てをネイリストさんにブン投げすることにした。ああ〜でもここから2時間か……絶対に会話がもたねえ……かといって別に沈黙や退屈が好きなわけじゃねえんだ……

｢Netflixで何かご覧になります〜？｣スッ……

え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！！！！！！！！ネイルサロンってNetflix見てていいの！？！？！？！？見る見る見る見る！！！！！

マジでびっくりした。これは私が知らないだけでそういう所も探せばあるのかもしれないが、美容院ってタブレットが置いてあってもだいたい雑誌のサブスクで、映像系のサブスクが置いてあるイメージが全くなかった。私はだいたいその手のサブスクでは真っ先にNintendo Dreamを読んでいます(キモオタ)。ネイルサロンに映像サブスクがあるのは美容院に比べて施術時間も長いし頭動かさないからかな。最高！サブスクはアマプラとU-NEXT(姉のアカウントを分けてもらってるので私は金を払ってない)しか契約してないし、ここはネトフリでしか見られない映画…うーん、

よし。『バクラウ 地図から消された村』を観るぞ。

この『バクラウ』、去年か一昨年にめっちゃ話題になっていた記憶があるし、劇場公開が終わってからも何度かリバイバル上映をやっていたのでかなり期待値が高かったのだが、ことごとく機会を逃し続けた挙句にサブスク配信が決まったと思ったらネトフリ独占だったので非常に辛い思いをしていたのだ。やった〜！ちなみにここからややネタバレです。

始まった始まった。主人公がおばあちゃんの葬儀のために故郷のバクラウに帰ってきて……

うわ！葬式で故人冒涜ババア！しかもこのババア医者なのか！なんか町との関係性といい全体的に不穏だなこの村の人たち……なんで歴史博物館にここまで異常なほどのこだわりを……？ツーリング白人カップルにダル絡みすな！

ん……白人の様子が……？？

ウワーーーーーーーッレイシストでガンマニアで殺人狂の白人集団だーーーーーーーーーーーーーッッ！！！！！！！

しかも白人同士でもヨーロッパ生まれかそうじゃないかでランク付けしてる〜〜〜！！！こいつら根っからの植民主義者だ！！！バカクソ！！！バクラウ村民ども殺っちまえこんな奴ら！！！

自分が人を殺したことを痛々しいほど誇示すんな！！殺したテンションでセックスすんな！！仲間のドローンに中指立てんな！！そもそもドローンのデザインがUFOなのもバクラウ村民への｢どうせ有色人種の田舎もんには分からねえだろ｣的な嘲りを感じてムカつく！！｢アメリカ人らしさ｣で内ゲバすんな！！！！カス！！！ああーーーまた1人の村民の頭が砕けた、白人！！！！オイ白人共！！！！！！！

｢お客様、とりあえずネイル触ってみて違和感がないかどうかだけ確認していただいて大丈夫ですか〜？☺️｣

｢ヘァッ！？！？！？｣

なんかレイシストでガンマニアで殺人狂の白人集団にキレてたら爪が完成していた……

肝心の爪はこんな感じになりました。

いやかわいすぎるな……………1本1本が全部凝ってて最高……見てて飽きない……お察しの通りアロマンティックフラッグの配色で作ってもらったんだけど、あの画像1枚をこの10本に(ネイルの単位って何が正しいんだ？)化けさせるプロの実力には恐れ入ったね。というか銃声とか悲鳴とかガンガンするタイプの映画なのに何も言わずに施術を続けてくれたのがすごいな。次回はもう少し穏やかな感じの映画にします……

というわけで今は視界に爪が映り込むたびに超絶ルンルンゴキゲンハッピー人間になっています。これで7000円なら全然安い買い物だね。ただ、帰り際ネイリストさんに｢１ヶ月以上付け続けちゃうと爪に汚れが溜まって腐っちゃうので気をつけてくださいね☺️｣と言われたのでちゃんとオフはしたいと思う。

あと結局バクラウを見終わる前に施術が済んでしまったのであの後の展開がどうなったのかが分からなくてすげ〜モヤモヤしています。果たしてレイシストでガンマニアで殺人狂のクソッタレ白人集団は全員が無事にブチ殺されてバクラウの土に埋まるのか！？乞うご期待！

今調べてみたらレンタルすればアマプラでも見られるっぽいので、ちゃんと金払って続きを見ようと思います。

爪がサイコーならどんな展開だって怖くない。

おやすみなさい。

(2/23追記:バクラウを最後まで見たんですが、ネイルが完成したタイミングで頭が砕けたのは村民ではありませんでした。ネイルの説明を聞くことと映画を見ることのマルチタスキングがまるでできていなかった。ちなみにネイルは右手の人差し指が｢恐竜の卵っぽい｣と家族から評判がよい)

日記:その⑰

【注意:本日の内容には以下の映画のネタバレが含まれる可能性があります】

『クライ・マッチョ』『シチリアを征服したクマ王国の物語』『ユンヒへ』『グルメな歯科医』

2日連続で夕飯後に原因不明の下痢をしていてとてもつらい。この文章も便器に座って白目を剥きながら書いているんだが、仮に原因がこの前作ったクッキーにあるのだとしたら私は友人の命までも危機に晒している可能性があって本当にシャレにならない。友人！やべえ味するなと思ったら即捨ててくれ！！一応今日は食紅ドバドバクッキー食べてないからたぶん原因にはあたらないと思うんだけどな……本当に何？22年間この家で飯食べてるのに今更油が合わなくなったとか？嫌すぎ〜

元々他人に比べて腹がかなり弱い自覚はあるが、一昨年はコロナの足音が強くなる中でなぜか家族で1人だけ細菌性の胃腸炎にかかり、熱は出るわ一生腹が痛いわで最悪な目にあった挙句、医者に｢生肉とか食べました？｣と聞かれたりした。飢えた野犬か？

今思えば幼少時、ゲームやPCをやりはじめる前に必ず便意を催していたのも、1日30分という制限の中で時間を有効に使ってゲームをやらなければならないプレッシャーに若干胃腸が負けていたんだと思う。あまりにも弱すぎる……

というか1日のゲーム/PCの制限時間が30分って短いな！？どうりでモンハンが上達しないわけだよ。あの制限の中で頑張って気に入ったボカロ曲を繰り返し再生して覚えたりポケモンのレベル上げをしていたかと思うと泣けてくる。まあ中学からは深夜に3DSでエロ小説を読み漁る習慣がついたおかげでそのプレッシャーからは開放されたわけだが…… あの教師が主役で同僚の女教師と生徒をそれぞれ調教していくマルチエンディングのSM小説が載ってたサイトどこいったんだろう。生徒が女教師に嫉妬したことが原因でモブにメチャクチャにされるバッドエンドばっかり繰り返し読んでたな。浣腸とキメセクが両方入っててお得だった(終焉の性癖)。

最近はポケモンレジェンズアルセウスにまさかのノボリさん御本人が登場してしまったせいであの頃3DSで読み漁ってたサブマス個人サイト小説の記憶まで蘇ってきてもう大変だ。補足しておくと私はここでも下×上派です。当時の二次創作の自由度と勢いは本当にすごくて、若干キャラ付けの違うアニメ版とゲーム版を別キャラとして扱った混成パロから始まり英語版のエメットとインゴ(名前これで合ってたかな)、果てはヨーロッパのどこか版やら韓国版やらの双子を連れてきてそれぞれカップリングするみたいな暴挙も行われていたのだ。すごすぎる…… アルセウスを受けて10年越しにあの情熱がインターネットに蘇ったら就活なんかしてる場合じゃなくなってもう1年留年するかもな。

とにかく今日は下痢と怠惰感情によって全く意味のあることをせずに一日が終わってしまい、このように回顧ぐらいしかすることもないので、最近見た映画の一言感想を書いて終わりにしておきたいと思う。人生が漠然と行き詰まっているような感覚に陥ったときの一時的なごまかしとして入浴・自慰・食事・読書・映画はそれなりに有効な手段とされていますが、最近はその中の映画に頼ってたってことですね。

『クライ・マッチョ』……イーストウッド監督は『パーフェクト・ワールド』しか見てなくて、今作のおじさんと少年と誘拐という要素を見ただけで｢あっもうこれ絶対鬱じゃん｣と早合点していたらそんなことはなく、思ったより優しい展開だった。これはこれで安心するけど若干拍子抜けの感じがしないわけでもない。ニワトリはかわいい。

『シチリアを征服したクマ王国の物語』……映像が良すぎる！配色が鮮やかだしアニメーションがとにかく見ていて気持ちいいところにハマる感じがする。同じ造形を模様みたいに何回も繰り返しながら動かすダンスシーンとか、国産のアニメじゃなかなか見られないよな。

『ユンヒへ』……同性愛がテーマの映画というと自覚したての若い頃がまだ多いけど、これから中年や老年がテーマの映画もガンガン増えていくといいね。作中の韓国語と日本語の割合はほぼ半々だけど外国映画のつもりで見ていると日本語も不思議と突き放したような馴染みのない発音に聞こえる。一言苦情を言うなら｢月が綺麗ですね｣のああいう使い方は日本人同士なら流石に直球すぎて不自然なのでは……　猫がかわいい。

『グルメな歯科医』……これは短編映画。食人趣味の歯科医が隣人のベジタリアンの女性に恋をしてさあ大変みたいな話で、セリフが控えめで実写とアニメーションが合わさってるのを見てるとモルカーみたいだなと思ってしまう。毒っ気を持ちつつなんだかんだハッピーエンドに向かうところもなんかモルカーなんだよな、野菜出てくるし。唇をフィナンシェの割れ目に見立てる発想力には恐れ入ったね。全編おしゃれで色がかわいいのでそれだけで見る価値ある。血もピューッて噴水みたいに出るからゴア表現が苦手な方もそれほど抵抗なくいけるかもしれん。

うーん！学部2年生の感想！

頭が悪いなら映画を見たところで意味がないのでわ！？ほぼ毎日下痢をしているので許してください、頭のレベルが学部2年生でも……

おやすみなさい。

日記:その⑯

だいたい1週間ぐらい前の深夜、いきなり｢躁｣の気配がが忍び寄ってきて夜中にめちゃくちゃ買い物したり飲食バイトなのに人生で初めてネイルサロンの予約を入れたり猫が2匹ともちゃんと寝てるか気になって飛び起きて様子を見に行ったりして不眠になった日があったのだが、その時に注文した様々なものが届き始めた。実際病院で診断名がつく状態ではなくとも、人間の気分ってある程度｢躁｣と｢鬱｣に分けられてるような気がする。今はどちらかというと鬱だからリヴリーアイランドの交換掲示板さえ見る気力が湧かないんですけど……

とにかく届いたものを開けていくかな……

ウワーーーーーーーーーーーーーッッ！！！！！！！！！かわいい！！！！！かわいいイラストに躍る最高の文句！！！このTシャツは一体！？！？

というわけでフレイザードちゃんの新しいTシャツを買っていたようです。描き下ろしのイラストにしっかりツートンカラーのお名前、原作での名台詞がプリントされていてとっても素敵だね。ちなみに原作の当該シーンはこんな感じです。

キャ〜〜〜〜ッ♥️ガキを蹴ってる〜〜〜〜♥️

フレイザードちゃんの美学とか実際の行動っていうのは｢少年漫画の｣倫理的に明らかに褒められたものではない(味方殺し・不意打ち・女の顔を燃やす・人質・デバフ呪文で無双etc…)んだけど、本人はいくら周りにそれを指摘されたところで全く後ろめたさや引け目を感じないどころか、ますます元気に暴れ回るところが読んでいて本当に魅力的に映る。自分の感情をきちんと言語化できて、それに嘘をつかないってところは美徳だと思うよ私は。これからもその調子でいっぱい人間滅ぼしてね♥️と思ったけどもうとっくに死んでるんだった。ワハハ(鬱)

フレイザードちゃんは作品ファンから出番の短さに対して印象的な名台詞が多いという扱いを受けているけど、私はどちらかというと｢泣いて感謝しろいッ！！！｣とか｢OKOK！ わかったよ！！｣とか｢…ケッ！！どうせこけおどしだろ！！ なめやがって…！！｣とか、その口調における細かい言葉選びが分かるセリフの方が好きなので、作中で発したセリフが発言まとめメーカーみたいに全面プリントされたTシャツとかあったらめちゃくちゃ買う気がします。｢こけおどし｣と｢OKOK！｣が同居する口調、あまりにもかわいすぎないですか？これから働き口が一生見つからなかったらフレイザードちゃん褒め屋さんになって、年がら年中フレイザードちゃんを褒めて暮らそうかな。

そして忘れちゃいけないのがnichinichiさんの指輪！！！！元々青と緑の中間色全般が好きなこともあり、見る角度と光の当たり具合によって様々な色合いに変化するのが見ててブチ上がりすぎる。このリングを眺めていると、ポケモンで｢なみのり｣を使う前の｢みなもは しずかに ゆれている……｣という文言を思い出します。｢みなも｣という聞き慣れない単語が現役のガキだった自分にはけっこう刺さっていた。

せっかくだし手持ちのアクセサリーと重ね付けしてファビュラスになるわよ〜〜！！と思ったら、全てを紛失しまくっていたせいで指輪がボンゴレリング(雨)しか残っていませんでした。色合いは結構合うし両方装着するといい感じにゴツいので結果オーライなのかもしれん。こいつらをメリケンサック代わりにして殴っていくか、腐り切った権力などを……

ちなみに今日具体的に何か行動を起こしたのかというと、なんか留年してんのに資格が英検以外まっさら(私は自動車免許を取得していない)ってヤバくね？と急に焦り、手っ取り早く何かしらの資格でも取って不安の埋め合わせをしようと思い立ったものの、秘書検定はテキストの内容がキモすぎ＆試験が最速で6月だったので断念、パソコン関係の資格(MOSとか？)はどうだろうと近所のパソコン教室に足を運んだら押すと開くタイプの自動ドアのボタンを押しても開かなかったのがなんか怖くてUターンして帰宅、という事実上ほぼ｢無｣をやって過ごしていました。

｢ただいまのお時間無料体験受付中！お気軽にお入りください！｣という吸血鬼ならノリノリで入れそうな文言がドアにデカデカと貼られていたのにも関わらず、私の精神に巣食う純粋な怠惰は自動ドアの故障とかいう些細な躓きと結託し、私の足を自宅へと向かわせたのだった。最悪。明日こそ、明日こそちゃんと電話して自動ドアが開くのか確認します……

正直就活に資格とかそんなに関係なくない？とかMOSってそこまで役に立たないらしい、とかインターネットにはたくさんの意見が転がっているわけだけれども、私が今何かしらの資格を得ようと動いた目的は、資格そのものというよりは｢やりたくないことを強制的にやらざるを得なくなる｣という状況を自発的に作り出すことにある。1限から7限までがっちり拘束されていた高校時代やそれに比べて自由度が高いとはいえリアルタイム授業やタスクがちょこちょこあったこれまでに比べて、現在の私は24時間を完全に雑に使えてしまう状態にある。で、これまでの経験則からしてそんな状態にある自分が将来に向けた建設的な行動をきちんと計画立ててやれるかといえば、答えは完全にNOだ。PCだろうがなんだろうがとにかく本筋の就活とは別の(しかし間接的に就活と関係のある)勉強を強制的にやらざるを得ないような契約を結んでおけば、1日の時間をある程度メリハリつけて使えるようになる上に資格も手に入ってラッキ〜〜〜〜！！！

……というのがメチャクチャ甘く見た場合の今後の方針になります。絶っ対にマルチタスクできなくなって崩壊する未来が見える。そもそもこれ4年の2月半ばにやるようなことじゃなくない？ これまでの学生生活何してたんだこいつ……

Twitterで19万人手動ブロックして、漫画を読んで、二次元ポルノを見て、モンスターハンターライズをやっていたんだよ。

フレイザードちゃんの二次元ポルノ、一生探しています！

おやすみなさい。

日記:その⑮

バレンタインというイベントに対しては複雑な感情を持っている。己を主体とした恋愛に嫌悪感がある現在の私にとっては世の(異)性愛規範がマシマシになる胸糞悪いイベントであり、また高校時代の自分にとっては義務としての手作りスイーツ生産の重荷を背負わされる苦悩の時期である一方、ゴージャスで魅力的なチョコレートたちがデパ地下にばんばか並びまくる最高の期間でもある。今はバレンタイン＝自分のために美味いチョコを買うイベントという価値観もかなりメジャーになってきているし、私もせっかくなら何か良いチョコを買おうとしたのだが、普通に財力が追いついてなくてダメだった。なにせ無職だからな……

私は女子校と呼ばれるジャンルの高校を出ているのだが、そこでのバレンタインはかなり壮絶なものだった。とにかくクラスのほぼ全員が手作りのスイーツを持ち寄り、グループ、時にはクラスまでも跨いでお互いの成果物を食わせ合うのである。普段全く料理してないとかそういうことは言い訳にならず、よっぽど部活で忙しいとかそういう事情がない限り市販品を持ってくる人はいなかった(それでも運動部でめちゃくちゃ忙しそうな人に限ってクオリティの高いものを大量に生産してきたりする、怖い)。今思えば異様に自らキッチンに立って作ったものにこだわるあの空気には、女子高校生がなぜかわざわざ｢JK｣を自称して自分たちを世間に求められる型にはめたがるアレと同じようなものを感じなくもないが、当時の自分にとってはかなり切実な問題だった。ロクに仲良くもない奴らのためにわざわざ何か手作りしないと浮くとか意味分かんねえよ、ただでさえ既に浮いてるせいで友達いないんだから……

という葛藤に苦しんだ結果、当時大学生だった姉に1000円渡してチョコがけのラスクを作ってもらった。対して好きじゃないクラスメイトに払う無駄な労力が1000円の重みを遥かに上回ったのだった。持つべきは対価次第で動く身内。

ここまでのダラダラした陰鬱ぼっち学生エピソードで何を伝えたかったのかというと、つまり私は菓子作りの経験がほぼ皆無だということだ。それなのに知り合って4年目に突入しようかという友人たちといきなり今年のバレンタインに何かしらの菓子を作って交換することになったからさあ大変。もうとっくに高校卒業した直後の初々しさも消滅しとんのに今更⁉️⁉️姉は一人暮らしで頼れないし、流石にいい歳なんだから一人で何か生産できるところを見せたいし、一体どうすれば！？

よし！！！！！！！食紅ドバドバ入れてキショい色になったクッキー作ろう！！！！！！！！！！

食紅ドバドバ入れてキショい色になったクッキーを作ることにしました。なぜなら味が最悪でもキモい色の効果ということにできるので。

とりあえず近所のスーパーでクッキーミックス(卵とバターを加えればクッキー生地ができる優れもの)と食紅を購入したので準備は整った！やっていくぞ！人生初の製菓を……！！

～食紅ドバドバキショクッキーの材料〜

・クッキーミックス400ｇ

・無塩バター160ｇ

・全卵 50ｇ(1個)

・食紅  あるだけ   これで結構な量ができる。

～クッキーミックスの袋に書いてあった手順～

①:食紅以外の材料をボウルにあけ、粉っぽさがなくなるまでゴムベラか木べらで混ぜる。

よーし！いっちょやっていくか〜〜〜！！！

あれ？下準備:卵とバターは室温に戻しておく。って書いてあるぞ。めちゃめちゃ冷たいなバターと卵。スタート以前の段階で躓いてしまった。下準備を①に含めてくれよ！！！！数字の1が書いてあったらまずそこから読んじゃうんだよ！！！

ここでモチャモチャしていたら横から見ていた親にめちゃくちゃ怒られた。私の人生はこういうバグの積み重ねでできています。ちなみに卵はボウルに入れて水とお湯で人肌になるまであっためる、バターは200wのレンジで5秒ずつチンすることで室温にできるんだって。クラシルの人ありがと〜

え？粉じゃん キショ！

結構混ぜたつもりなのに全然粉だしなんかバターがめちゃくちゃダマになってるしもうダメなんじゃないかこれ…？無塩バターの量を見誤ってて10ｇだけ有塩バター入れちゃったし途中から200wでチンするのめんどくさくなって500wでチンしちゃったし、もうすでにこのクッキーの秩序は崩壊してるのかもしれん。終わりだ。

終わりじゃなかった！！！！！！！

半泣きになりながらひたすらに木べらをゴリゴリしていたらなんだか粉っぽくなくなりました。もうこの段階でクッキーを感じる。粉すげ〜。｢粉っぽさがなくなる｣ってガバガバすぎだろタイミングが分からんわ、と思っていたのですが、だんだんクッキー生地の粘性が増してきて最終的に木べらで混ぜることが物理的に不可能になる段階にまで達するので、たぶんそこが基準なんじゃないかと思います。

②粉がまとまったらなめらかになるまで手でこねて、30分から1時間冷蔵庫で寝かす。

よし！ここで生地を4等分ぐらいにして、それぞれに食紅をドバーーーーッ！！！

食紅って粉末なんだな〜〜(無知) ぶっかけたらとにかく色が馴染むまで揉みまくります。かなり思い切った量を入れないと想像したような鮮やかな色にならないのでここでは躊躇いは捨てよう。というか変にこういうところで日和ると

このように本当に毒入りみたいなキショい色になってしまうので気にせずぶち込みまくったほうがいい。これは紫なんだけど最終的にメタモンぐらいの色にしたら逆に美味しそうになりました。

あと食紅って粉末の色と実際に出る色に結構差があるというか、具体的に言うと赤色の食紅の粉末の色が完全に紫だったりするので、複数色使う時は瓶の蓋とかに色を記載していた方が混乱が少なくていいかも。最初に赤の食紅入れたときあまりにも紫すぎて｢間違えた！！！！ヤバい！！！！｣とシンクに捨てたら水に溶けてマジの殺人現場みたいになったから本当に気をつけてください。本当に血にしか見えなくて怖い＆写真撮ったら生ゴミが映りこんだので写真は割愛。

最終的にこんな色合いになったよ！プレーンのが混ざってるのは家族の抵抗にあったからです。

③延べ棒で5ミリの厚さに伸ばしたあと、一枚一枚切り分けたらクッキングシートに並べて、170°に余熱したオーブンで13分焼く。完成！

ウオオオオオーーーーー！！！形成するぞーーーーー！！！！

と思ったらクッキー型が全然足りないな。キッチンの棚をほじくり返したらなんとか猫の形と星の形のクッキー型は発掘できたんだけど、これだけだとちょっと寂しいので急遽お雑煮に入れる大根とか人参とかかまぼことかをカットする用のやつを使うことにした。松竹梅で急におめでたいな。

で、このカットの工程がま〜〜〜〜大変。冷やしていた生地が人間の手によってどんどん温まって柔らかくなっていってしまうせいで型で抜く→生地から切り離して並べる という一連の動きがめちゃくちゃ難しい。猫の首はもげまくるし、星のつもりで抜いたのが色も相まってサンゴを貪り食らうタイプのヒトデになるしで辛かった。

焼く前の生地を並べるとこんな感じ。途中からめんどくさくなって型とか関係なしに工作したのがいくつかあるな。その点松竹梅は細いパーツが少なくて型取り安かった気がするので、みなさんもクッキー作りの際はぜひ松竹梅の導入を考えてみてください。めでたいし。

あとはこいつらをまとめてオーブンに放り込んで待つだけ！大量の食紅と作り手の不注意を多分に含んだこのクッキー、果たしてまともに焼き上がることができるのか？

焼き上がった！！！！！！！！！食紅ドバドバキショクッキーが！！！！！！！

予想より全然綺麗な色に焼きあがってるし、膨張して形がめちゃくちゃにもなってないしでよい出来と言えるのでは！？恐る恐る食ってみたら味も異常なく、普通に食えるクッキーだった。製菓未経験の人間が雑に作ってもこの味になるんだから本当に粉がすげえ。偏にこの粉がすごいことに尽きる。

あと、カラフルな食紅を使うことでこういう遊びもできるようになります。

え！？！？！？一カラのオタク！？！？！？

食紅に青と紫を採用した＆松竹梅の型を使ったという偶然によって、古傷を抉るような推しカプ再現クッキーが産み落とされてしまった。みんなも松竹梅の型を使ってレッツクッキン！

私は一生こんな感じの陰気で粘着質な年下×鈍感で明るい年上のカップリングを擦って生きていくのかもしれません。助けて〜

というわけで無事に食紅ドバドバキショクッキーは完成し、それを友達と楽しく交換できた上になぜだかフレイザードちゃんの超絶激カワイラストまでもらってしまって、今年の2/14は史上最高のバレンタインと呼べるものになったかもしれない。やっぱり自分の意思で、自分が渡したい人に向かってお菓子を作るのって楽しいね。

あとお菓子作りって将来に繋がる活動全くやってなくても｢何かした感｣を満たしてくれるし親もいい感じに騙されてくれるのでそういう面でもオススメです。誰も目の前でお菓子を焼いてる人間を叱ることはできないので、全国の無職は俺と一生にクッキーを焼こう。

おやすみなさい。

日記:その⑭

みなさんお元気ですか？私は昨夜晩ご飯を食べすぎて下痢をしました。これからもブログ名に恥じない腹壊人(ふくかいじん)として頑張っていきたいです。でも皆さんはご飯と鮭とカツの卵とじとシャウエッセン入りの野菜スープを一気に食べない方がいい。俺みたいになるな！

昨日は午前中の間になんとか就活サイトへの登録を終えた。ほぼ1年ぶりになけなしの自己PRを捻り出したり、自分の英語スキルのあまりの低さに絶望したりした(どのぐらい低いのかというと、スコアや級の選択肢として出てくる中で一番低いレベル。英弱の文系ってそれはもう現代文得意そうなだけのオタクくんでは？)。

マイナビやリクナビという文字列を見ると去年のアレソレを思い出してまた動悸と下痢に見舞われるので、今回登録したのは去年存在は確認していたが結局使わなかった、比較的規模が抑え目な性的マイノリティに対して理解があることを公言している企業中心の就活サイトだ。私はシスジェンダーだし、今のところ同性のパートナーを作る予定もないアセクシャルの人間なのでここで掲げられている｢LGBT｣の枠に引っかかるのかどうかはよく分からない。でも私がここで想定されている｢LGBT｣であろうがなかろうが、性的マイノリティに無関心な企業と、少なくとも踏みつけないように努力する姿勢を明らかにしている企業を前にしたときに後者を選ぶ権利は全然あるはずだと思っている。誰も差別を平然と見過ごような企業で働きたくはない。

しかしまあそれはそれとしてこんなんバカみたいだよな。

サイトに掲載された企業の個別ページでは、社員たちが満面の笑顔でレインボーフラッグをはためかせ、｢LGBT｣への理解をこちらに示そうとしてくれている。弊社はあなたたちのような属性の人たちも存分に労働力の備わった｢人材｣として使うことができますよ、というわけだ。私が働き口に求めている理解とは、社員全員でレインボーフラッグを持って写真に映るようなことではない。そうではなくて、自分のセクシュアリティがどうだとか、恋愛や結婚をするかしないかとか、そういった人によってあらゆる選択肢があるようなことでいちいち決めつけを受けたり煩わされたりしない権利が労働者側にしっかり保証されることだ。こういう取り組みをありがたいと思う気持ちと、でもこんなん企業側のイメージ戦略のためのパフォーマンスだし労働力として搾取される範囲が単に拡大しただけじゃん、という気持ちが両方あって、結局働き口欲しさにこうして登録などしている。心がふたつある〜

というかそもそも、就活とかいう狂った行為を1回シラフに戻ってからもう一度やるのってかなりキツいんじゃないか？｢御社を第一志望に選んだ理由は……｣とかハキハキもう1回言える気が全然しない。去年は初めてだったし無内定＝死の切実さがあったから不真面目でもなんとかなったけど今年はもう｢なんか心にもないことを話しているな〜｣という意識が面接官に透けておしまいかもな。浪人より現役が伸びるってもしかしてこういう問題なのか……？？？

もっと自分に合った労働先を得るための留年なのに、無限に社不レベルが上昇するばかりで一行に働けそうにありません。助けてください。

紆余曲折を経たものの、その日はとにかく昼の12時までにサイトへの登録を終えることができた。私を突き動かしたもの、それはリヴリーアイランドのガチャ更新である。

すでに何度かこのブログにも単語として登場しているが、これは私が現在メインで遊んでいるソーシャルゲームのタイトルだ。定期的に｢うんちは宝石｣のワードでバズっているアレです。元々はPC向けのゲームで宝石のうんちをする小さな生き物、リヴリーを育成したり、リヴリーを操作して誰かと会話したり、戦って死んだりできるゲームだったらしいのだが、それがサ終してスマホ版に生まれ変わった現在はほぼゲーム性皆無のお着替えゲーと化しており、私はそれに精神を支配されている。

リヴリーアイランドはとにかくガチャの更新スピードが早く、多い時は月4回、つまりほぼ毎週更新がある。ゆえにプレイヤーは最新ガチャに手持ちのコインを全ブッパするか毎回苦悩するはめになってしまう。しかも難しいのが、必ずしもレアリティが高い=価値が高いということにはならない点だ。

リヴリーアイランドには、ダブったアイテムをフレンドの間で交換できる機能がある。そのための基準のひとつとしてウィッシュ数(そのアイテムを欲しいものリストに入れているユーザーの数)というものが存在しているために、一つ一つのアイテムがユーザーに対して持つ価値が完全に可視化されることになるのだ。最高レアの価値がNのアイテムに及ばないということもわりかしある。

そのため、アイテム交換の掲示板では日々絶妙な駆け引きが求められるし、価値とタイミングの見極めが重要になってくる。｢このアイテムはウィッシュ数が最終的に伸びなそうだから新ガチャの付加価値が備わってる内に手放した方が無難｣とか｢これはウィッシュ数6000だけどガチャ全体の人気が低くて引いてる人の絶対数が少ないから実際の価値は数値より上｣とかそういうアレである。株か？昨日実装された新ガチャが死ぬほど好みだったので回しまくり、出たタブりを少しでも好条件で交換しようと奮闘していたら1日半ぐらい経過していた。最悪。

で、この手のお取引ゲーをやっているとお察しの通り性格が悪くなってくるのだが、中にはマジでヤバい聖人みたいなフレンドがいて、｢お返しお気になさらず〜(*^^*)｣とか言いながらウィッシュ数1万超(リヴリーアイランドの基準だとかなり高い方)のアイテムをほん投げてきたりするのだ。この人にいつか代償として殺されるか、この人自身が前世で犯した大量殺人の罪を清算するためにやっているかの二択としか思えない。怖い。

そんなお取引地獄を経たおかげでめちゃくちゃ欲しかった目のパーツが手に入り、アバターの美しさは天井知らずとなった。着るのが自分じゃないだけでファッションはこんなに楽しい。

みなさんもリヴリーアイランドで時間をドブに捨ててみませんか？ガチャ期間長い(半年)しUIはオシャレだしデフォルトで選べる肌の色の自由度が高いし着飾るのが楽しいので……

まあゲーム性皆無だしログボはしょぼいし運営はうんこなんですけど……(オタクは自分がやってるソシャゲの悪口を言う生き物)

一刻も早く戦闘がやりたい。

おやすみなさい。