毎日下痢!

毎日下痢したくねぇ〜

日記:その⑳

ウオオオオオーーー!!!!書いたぞーーーーーーー!!!ESの……締切をメモにまとめるやつを!!!!

 

自分をADHD(傾向)だと信じたくてやまない健常怠惰人間のご多分に漏れず、私にとってはタスクが存在する事実そのものがストレスだし、タスクの詳細を確認することは更に超ストレスである。正直実際に書くよりもESの存在に向き合ってパソコンを出すまでの過程の方ががよっぽど苦痛かもしれない。でも頑張って今日は色んな企業のホームページを見るなどして締切を可視化する作業を行った。偉すぎるだろ……

一応去年も就活をやっていたので、書いたESの内容をそのまま自分だけのLINEグループに貼っつけて保存してはいた。同じ業界の別の企業に転用したり、Web面接で話す用のカンペ代わりにしたりといろいろ活用していたが、改めて見返してみるとエピソードの弾数が異常に少ない。だいたい読んだ上で原因を振り返ってみると、

・記憶力が低いのでエピソードの引き出しが無

・1から嘘エピソードを語りきれるほど頭がよくない(1を100にする嘘や繰り返し言いすぎて自分の中でほぼ真実になった嘘に関してはその限りではない)

学生時代にやったこと候補がサークルとバイトの2択しかない 

といったことが挙げられると思う。特に最後が最悪で、企業によっては「学生自体の取り組み」と「所属団体でのエピソード」と「リーダーシップを発揮したエピソード」と「自己PR」の4項目をそれぞれ別に聞いてきているところに対して、サークルとバイトの2つだけでどうにか回そうと試みる地獄の中身スカスカ人間露呈ESが生み出されることになってしまう。それだけはなんとしても避けたい。

1から嘘を捻り出すのは難しいし、かといって同じ所属の話を変奏するのも経験の貧しさがモロ出しだし……と悩んだ末に、結局去年は具体性を排してなんかフワッとしたことを書き、それをコミュニケーション能力(言うことに困ったらとりあえずコレみたいなとこある)に結びつけた雑自己PRを生み出したのだが、それをこの前然るべき就活支援機関に持っていって添削してもらったらボコボコにダメ出しされた。トホホ!

「具体的なエピソードがないと○○さんの人格が全く見えてこないので、人事の人に「会いたい」という気持ちが起こらないと思います……」

そりゃそう!!!いや、そりゃそうなんだけど人格もそれに伴う「具体的なエピソード」も存在しないから困ってここに来てるんだよ!!!!

ていうか就活支援機関ならその捏造から手伝ってくれるんじゃないの!?!?と思っていましたが、ここの人々の役割はあくまでも「添削」であり、具体的なエピソードは自力で捻出していくより他はないらしい。そもそもこの人たちもほとんど就活の先生みたいなもんだし、あけすけに自分の内情を説明したら怒られが発生するかもしれないんだよな。怒られだけは絶対に嫌だな、ただでさえ死ぬほど嫌なことに取り組んでいるのに怒られるとか意味が分からないので…… というわけで締切が着々と迫る中、ES執筆は無事に暗礁に乗り上げています。俺みたいになるな!

こんなウンコみたいな状態でも、わざわざ内定を消して何かしらを書いて何かしら別の場所で働こうとする活動に回帰しているのは、先延ばし癖ももちろん(それが八割)だが、どうせ働かされるなら営利目的よりかはある程度公益性のある事業を行っている集団に所属したいという気持ちが強くなってきたことも理由の一つとしてある。要するに自分の関わる仕事の使用価値を重視したいということなのだが、じゃあエッセンシャルワークとかに従事すれば?になると、それはまた違うというか、現時点で低賃金重労働が確定している領域に足を踏み入れるとなるとさすがに我が身可愛さが勝るというか……

こうして文章に起こしていくと、本当に自分が見下げ果てたうんこ野郎であることがモロ分かりになり、全てのフォロワーに嫌われるのでこの辺にしておこうかな。畜生‼️できる限り楽して社会をマシにしている安心感を得てえよ‼️(フォロワーが減る音)

しかもこの「できる限り楽して社会をマシにしている安心感を得たい」欲を満たせる理想の職場をフィクションの中に見つけてしまったからいただけない。

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こちらの『ボーイフレンド演じます』(アレクシス・ホール、金井真弓訳)は、有名ロックスターの息子としてパパラッチに追われる日々によって精神が荒み、セルフネグレクト状態に陥った主人公が職場から「マトモな交際相手を見つけないとクビ」と宣告され、全くソリが合わない高身長イケメンベジタリアンエリート弁護士に偽のボーイフレンドになってもらうところから話がスタートする良質なゲイロマンス小説なわけだが、その主人公の職場というのが「フンコロガシの保護を目的とした慈善団体」なのである。

主人公は寄付者を繋ぎ止めておく営業マン的な役割を任されているが、彼の同僚たちはフォロワーが137人しかいない公式Twitterアカウントのパスワードを忘れてパスワードをメモした付箋を失くしたあとで98文字あるハッシュタグでツイートを試みたり、サボテンに水をやったりして過ごしているのだ。最高の職場じゃないか!マジでどんな無能でも(主人公の同僚たちは本当に全く仕事ができないが、それを恥じてはいないし職場もそれを受け入れている)受け入れてもらえて、一応ギリギリで社会的な意義も存在している仕事場で私ものんべんだらりと働きたすぎる。頼む!Excelでギリギリ表は作れるようになったし表からグラフも生成できるようになったから!

 

それはそれとして、『ボーイフレンド演じます』は傷付けられた(ている)せいで素直になれない男性同士が皮肉をガシガシ飛ばし合いながら相互ケアによって救われていく過程が非常に良いし、登場人物も全体的に尖っていて面白いので皆さん読んでください。

そしてフンコロガシの保護を目的とした慈善団体の働き口があったら紹介してください。

おやすみなさい。