毎日下痢!

毎日下痢したくねぇ〜

日記:その⑨

今日はほぼ半月ぶりにバイトに行った。1月の中旬まで働きすぎ(当社比)て嫌になった&時節柄客足が遠のいているバ先くんができる限り人件費を抑えたくなったことにより、少なめに入れたシフトを切られまくったおかげでここ半月は全く労働が発生していなかったのである。

池袋という立地もあって同僚には多数派という程ではないにしろそれなりにオタクが混じっている。ヒマな時間帯は基本的にその人達とFate/GrandOrderの悪口やゲームの進捗や自ジャンルの動向について話し合って時間を潰すが、だいたい「中華コンテンツは資本力がダンチ」という結論に落ち着く。それぞれジャンルはバラバラではあるもののそれなりに場数を踏んだおかげで熟成された性癖を持ったオタクが多く、今日はグランブルーファンタジーに登場するベルゼバブさんの噂をする流れで「これからはおじさんおばさんのビッグウェーブが来るんじゃないか!?」という話になったりした。

(「おじさんおばさん」とは:パッと見も本人の自認も中高年男性に違いはないはずなのに、化粧や服装といったビジュアルの細部によって若干中性的に見えてくるキャラクターのこと。似た言葉である「メスお兄さん」と比較すると年齢が上であることに加えて体型の柔らかさよりもファッションのケバさが重要という特徴がある。つまりメスお兄さんが単に年齢を重ねただけではおじさんおばさんになるとは限らないのだ。これは逆も然り。ここまで偉そうに語ってきたがあくまで個人的な定義なので忘れてもらっていいです)

こういう話ができるぐらいには信頼をしている一部の同僚たちに「もう一年ここに残ることになりました」と伝えたとき、初めてようやく「本当に自分は一から全部やり直しになったんだな〜」という実感が湧いた気がする。遅い。大学生とフリーターの比が4:6ぐらいの職場なのでそこまで過剰に反応されることはなく安心した。社員にもその旨を一応伝えるべきなのだが、この手の事務連絡が面倒くさすぎて放置している。こういうところが正規労働に向けて一番直さなきゃいけないところなんだけどな。

 

バ先から帰ってきたあと、母親がいきなり

「今朝、新聞で○○ちゃん(私)に当てはまるんじゃないかっていう人達の記事を見たよ!」

と言い出して新聞の束を漁り始めたので一体何を言われるかめちゃくちゃ不安に思っていたのだが、よく話を聞いてみるとそれはアロマンティック/アセクシュアルのことだった。記事そのものは結局見つからなかったのだが、おおかたNHKドラマ『恋せぬふたり』が始まったことで組まれた特集記事だろう。

性にまつわる難しいことは全部「ジェンダー」だと思っている親に、いきなり横文字を使って私の性自認について説明しても分からないだろうとそれっぽい話題を振られるたびに「恋愛に興味ない、したくない」「結婚願望はない、異性なら尚更ない」「フィクションのキャラクターにしか魅力を感じないしそれも=恋愛感情じゃない」「芸能人の誰がタイプとか分からないから聞くな」と繰り返し言って聞かせることでなんとなく私がどういう人間なのか理解させようとしていたところが、今日読んだ記事一枚で正解まで辿りついてしまった。新聞ってすげえな。というか記事読んで納得できるならもっと早く説明しておけばよかった。

まあ「アロマンティック/アセクシュアル」という単語を知らなくたって今まで何回も繰り返し嫌だって言ってたんだから私が恋愛やセックスをしない/自分を当事者として考えるのが不快なタイプの人間で、その意志を尊重して性愛に関する話題は振らないようにしよう、という考えにはもっと早く至れただろと思わなくはないですがね……変だよね〜とか言われないだけマシか?

とりあえず、目をキラキラさせた母親による「○○ちゃん、このアロマンティック?っていう人なんじゃないかな!」という言葉には、

「うん、今までもずっとそうだったよ」

とだけ返した。

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アロマンティックフラッグ、目に優しい色合いでいいよね。なんか抹茶味のオレオみたいだな。

 

おやすみなさい。